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ネットでの活動って楽しいしさ
歯車党日記さんが、「出版業界に対して読者は何ができるのか?」で、ネットの活動なんてほとんど影響を与えないから、アンケートハガキだしたほうがいいよって書いている。
たしかに、アンケートハガキってけっこう強力!ってのは、事実だと、ぼくも思う。
でも、ムーブメントという実体のないものを嗅ぎつけることはないとか無作為抽出のアンケートのみで判断を下すだけだって、ふ、ふ、古いーー。旧体制!いや、たしかに古い状態って、しぶとく、イヤになるぐらい残っている。
でも、ネットでの活動が影響しているという実例を、ぼくは知っているので、歯車党日記さんが、無意味に等しいなんていうのは言い過ぎ。ネットに注目している編集者や出版社は、どんどん増えている。
熱心に読んで、熱心に活動している人の意見を取り入れないのは、あきらかに売る側の怠慢でしょ。
そう、たとえば文学賞メッタ斬りの帯が、途中から、ネットでの感想も取り入れていたというのは、編集者も、出版社も「ネットでの感想で売り上げが伸びた」という実感があるからなのですぜ。

歯車党日記さんは、「RE:出版業界に対して読者は何ができるのか?」で
ネットでは人気あるけどアンケートが悪い(雑誌の売り上げに貢献していないと判断される。同じ雑誌に突出した人気作品がある場合は「売れているのはそっちのおかげだろう」と判断されやすい)→掲載位置などが悪くなる→単行本化の際に部数を抑え気味にされる
と書き、
●部数が少ないので書店に行き渡らない→買う機会が減る→さらに部数が減らされる→あぼーん
と書き、
つづけて、
「アナログ重視の古くさい考え」とSTAR LIGHT PARADEさんは受け取ったようですが、これはアナログ重視ではなく「売り上げ・実績」重視といえる状況なのです。
と書いているけど、
いやいやいや、まてまてまて、上記の流れは、あきらかに「売り逃してる」じゃないか。怠慢で行き渡らなくて売れるものを売り逃してるんだから。
ちゃんと、アナログのアンケートや、ネットや、その本のおもしろさ自体や、さまざまな情報を駆使して、売れ。
アナログなアンケートだけを重視してちゃ、「アナログ重視の古くさい考え」と言われてもしょうがないと思うけどね。だって古くさいもん!
体力が「売る側」にはないなんて言い訳していると、あら、ないのは体力じゃなくて、判断力だったのねーってことになっちゃいますよ。
今はこうなんだから、しょうがないだろ、って言うのが抵抗勢力だとすると、出版業界もどんどん構造改革が進んでいるので、こんな状況も、あと数年で激変します。
がんばりましょ。

あー、「歯車党日記」の記事をベースに考えたので、「歯車党日記」批判に読めちゃいそうですが、そうじゃないです。「歯車党日記」さんが書きたかったのは、おそらくアンケートハガキって重要だぜ、ってことだと思うので、それには大賛成! アンケートハガキの良いところは、著者が見たとき嬉しいってのもありますよ。「バロック」のアンケートハガキって、オレ、何度もニヤニヤしながら読んだもの。

もひとつ。
冲方丁や『銀盤カレイドスコープ』とか「まいじゃー推進委員会」で紹介されていたから読んだって本は、けっこうある。
それだけでも、無意味じゃない。ネット活動の結果、少なくとも、ぼくが買ってる。売り上げにつながっている。そして、そういう人は、1人や2人じゃないと思うのだ。
それが、わずかだから意味がない、なんて言う人には、二コリとわらって「楽しみながら、ちょっとずつ、かんばりますね」と答えよう。
by gogoyone | 2004-10-02 01:29 | BOOK
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