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『欧文活字の銀河』展に行ってきました
東京の文京区にある 印刷博物館 で開かれている『欧文活字の銀河』展に行ってきました。

金属活字のいろいろをじっくり見られる展示です。まさに銀河のように並べられた活字。
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「フォント」にはどんな文字が含まれているのかひとつひとつ見るのも楽しいです。そして、一般的なデジタルのフォントと大きく違うのが、文字数の多さ。文章を組むためには、たとえば頻繁に使う文字はたくさん必要ですから小文字の e や a の数は x や z よりかなり多く含まれます。

実際に活字の塊を持ち上げて重さを体感できるコーナーも。

そして名作活字の見本も、当時の状態のものを目の前で見ることができます。
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『欧文活字の銀河』展は9月23日までです。

# by type_director | 2024-09-10 06:32 | 金属活字 | Comments(0)
青山ブックセンター本店で選書フェア開催中
東京・青山の青山ブックセンター本店で、今日から 選書フェア が始まっています。
私も一冊推薦しました。これです!

児山啓一著 『世界ピクト図鑑:サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム』

選書フェアは入り口すぐの大きな棚です。
開催期間は9月下旬まで。


# by type_director | 2024-08-08 04:08 | お知らせ | Comments(0)
オリジナル金属活字つくってます
今年の2月から、休暇と休日を使って進めてきた個人的プロジェクトがいよいよ公開です。
オリジナルの金属活字を、台湾の工場と日本の活字鋳造会社のご協力をいただいてつくっています。まだ製作の途中段階ではありますが、印刷博物館の展示『欧文活字の銀河』にあわせて同博物館で8月25日(日)に講演、発表します。

デジタルで作成したデータから台北市にある日星鋳字行で母型を製作、その母型を使って日本の横浜にある築地活字で鋳込んでもらいます。

これは母型彫刻機の操作パネル。
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彫り上がった 16 point の活字母型(鋳込むときに鉛合金を流し込む鋳型)です。
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試作の 21 point 活字。Qu と fu の合字もあります。
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講演では、こうした画像や動画も織り交ぜながら、デジタル書体デザイナーの無知から生じた失敗も含め、試行錯誤のあとを公開します。

詳細とお申し込み方法は こちら をご覧ください。
(8月7日追記:本日、定員に達したので申し込み受付は締め切りとなりました)




# by type_director | 2024-08-02 06:14 | お知らせ | Comments(0)
スーパーマーケットで見た Akko
ドイツの夏は、時々ではありますが気温が33度くらいになることがあります。うちにはエアコンがないので、そんな時には大きなスーパーマーケットに行ってゆっくり買い物をします。
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いまは、たいていのスーパーマーケットに置いてあるキッコーマンの醤油。鮮魚売り場の一角に、この特別な陳列棚があって、そこで私の書体 Akko が使われていました。
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「ドイツで最も好まれている醤油」と書いてあります。下の方には大文字で「すべてにもっとキック(KIKK)を」とあります。KIKKOMAN だからか。
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# by type_director | 2024-07-28 09:29 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
Othmar Motter のデザイン

先月、台北の重本書店に行ったとき、けっこう私の知らないタイプデザイン関係の本も揃えてあるので「よくこんなに集めましたね」と葉さんに言ったら、あまり売り上げにはつながらないということを言ってましたが、それでも嬉しそうでした。

そこで私が見つけた中でも、これはぜったいにドイツに戻ったら買うぞ、という本がありました。Zapf さん Frutiger さんと同じくらい私の憧れだった書体デザイナー Othmar Motter (1927–2010)のデザインを集めた本。先日届きました。

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副題が「エクストラボールドのマイスター」。だいたい、街の中でも通るたびに気になっていたこのロゴのベースの書体 Motter Ombra なんて、エクストラボールドとヘアラインとが一つの文字の中に同居している。逆立ちしても真似できない。
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本の中を見て、個性の強い彼の書体のことはだいたい知っていたつもりでも、あのロゴもこのロゴも Motter さんだったのか、ということに気付かされました。スーパーマーケットでよく見かける、うちの子供も時々買っていたこの飲料メーカーのロゴも。

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そして、世界的に知られているものの中では、日本ビクター株式会社も、Reebok も、Apple 社の1977年のロゴも Motter Tektura がベースになっている。





# by type_director | 2024-07-23 03:10 | 書体見本マニア | Comments(0)