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![]() 2012年9月19日、 フォーシーズンズホテル京都開業にともなう、調印式が行われたので、 一路、京都へ。 数多くのホテル開業を見てきましたが、調印式は初めて。 興味津々です。 ![]() フォーシーズンズホテル京都の開発を行うのは、マレーシアのベルジャヤ・コーポレーション。 マレーシアを中心に、不動産投資・開発、ホテル・リゾート開発、飲食業、金融サービス、メディア、水道事業、ネット関連ビジネス、宝くじなど、幅広い事業を展開する大企業です。わたしも、何度もベルジャヤのホテルやリゾートにはお世話になっています。 ベルジャヤ・コーポレーションは、京都開業にあわせ、ベルジャヤ京都開発株式会社を設立。開発費用は、当初の200億円から250億円に拡大。 京都はもちろん、関西圏にとっても大きな開発プロジェクトとなるため、財界人、関係者・招待客から、テレビ、新聞社、さらにはマレーシアからのメディアも集まり、壮観です。ちなみに、ベルジャヤはフォーシーズンズホテルの沖縄開発にもかかわっているようです。 ![]() まずは、そのベルジャヤ・コーポレーションの創設者、タンスリ・ビンセント・タン氏が登壇。 「我々は唯一無二の場所を探していました。そして、京都の開発までには2年以上の時間がかかりました」 と、感慨深げに語ります。 その後、フォーシーズンズ側からデベロップメント取締役副社長のスコット・ワーロック氏が登壇。 ![]() ![]() ![]() その後、門川大作・京都市長、山田啓二・京都府知事、柏原康夫・京都府観光連盟/京都市観光協会会長であり、京都銀行取締役会長の祝辞。 門川市長は、「海外の旅行会社にセールスコールに行くと、京都は魅力的だけれど宿泊施設が足りないとずっと言われてきました」 京都の観光客数はおよそ5000万人。 ニューヨーク市に匹敵する、世界有数の観光デスティネーションです。 しかし、宿泊の多くが小規模な旅館なので、これから増えていくと予測されるインバウンド(海外観光客)、さらには、MICEと呼ばれる会議・大会といった数千人単位での宿泊が必須の大規模なイベント誘致ができませんでした。 そこで、京都市では、「京都観光戦略プラン」を設け、一歩前へと進みだしました。 今回のフォーシーズンズホテル京都の開発も、その流れの中で進められていったわけです。 ![]() ![]() 客室など詳細なデザインはこれから、ということで、 イメージのグラフィックがいくつか紹介されました。 インテリア設計は、シンガポールのハーシュ/ベドナー・アソシエイツ。 茶室などは、京都在の建築家・山本良介氏。 神社のようなエントランスですね。 ![]() 場所は、妙法院に隣接した東山区。 5エーカーの敷地に、186室の客室と、メインダイニング、室内プール、スパ、ショップ、バンケット&結婚式場ができる予定に。 敷地内には、平重盛ゆかりの800年の歴史を持つといわれる「積翠園(しゃくすいえん)」がありますが、それは保存するということです。 建築に使用する材質には、伝統的な木材や石材などを用い、世界でも最も厳しい景観法を持つ京都のスタンダードにあわせたアプローチをするとは、開発を担当するパシフィックスタージャパンのダニエル・シーモア氏。 今回、ホテル開業にあたり、京都市は、通常ホテルが建築できない東山通りから25m以上奥にある地域での開発を、特例として許可しました。フォーシーズンズホテルはそれを真摯に受け止めて、周辺の景観になじむ建物となることを約束。 観光と開発のバランスはとても大切です。 厳しい景観基準を持つ、京都でのインターナショナルなホテルの誕生は、今後の日本での観光開発の試金石であるとも考えています。フォーシーズンズホテル京都の誕生によって、ビジネスだけでなく、文化交流、海外との相互理解、日本の伝統の発信など、多くのものごとが京都市民に還元されることを命題としたプロジェクトとなることを、心から期待します。 ![]() ということで、式は粛々と進み。 いよいよ、調印式です。 ベルジャヤ、フォーシーズンズのみなさまが着席。 真ん中にはウィットネス(立会人)となる、門川京都市長。 ![]() まずは、最初のサインを両会社が。 ![]() そして、ベルジャヤのタン氏と、フォーシーズンズのアジアパシフィック地域デベロップメント担当副社長クリストファー・ウォン氏へと書類が手渡されて。 ![]() 両代表がサイン。 ![]() 最後に、立会人の市長がサイン。 ![]() コンプリート! で、みなさんにっこり笑顔でぱちぱち。 ![]() 最後はお約束の報道用の撮影タイム。 ![]() ということで、無事、調印式が終了し、関係者はランチタイムに。 しかし、それを横目に、こちらはホテルができる現場をチェックしに、妙法院さんを目指します。 ![]() イメージを見ると、このゆるやかな坂道をのぼった左側から150mのエントランスができる予定。 ![]() 妙法院の横はこんな状態。 まだまだ、これからといった様子です。 フォーシーズンズホテル京都の開業は、2014年冬が予定。 新しい京都の魅力をけん引する存在になることは間違いありません。 同時期にザ・リッツ・カールトン京都も開業予定ですから、ホテル好きも気になることでしょう。 これからも情報のアップデートをしていきますので、お楽しみに! <おまけ> ![]() わたしは、京都に行く場合、伊丹空港を利用します。 伊丹から京都駅までリムジンバスで、直行で約50分。1280円です。 新幹線と時間的には同じくらいですが、エアライン好きとしてはこっちを選んでしまいます。 少しですが、マイルもたまりますし。 調印式が思ったよりも早く終わったので、早めに伊丹へ。 時間つぶしのために、初めて4階の展望デッキへ行ったのですが、びっくり! こんな、ステキな空間だったとは。 ![]() ![]() 大阪府の屋上緑化推奨モデル整備事業の一環とのことですが、中低木の植栽を配し、壁にはツタ。 ガーデンには可憐な花が咲き、飛行機とのショットもいいわぁ~。笑 さらにアクタスのショップがど~んとあって、インテリアや雑貨小物を物色しつつ時間をつぶすには最適。デッキは暑かったですが、中はひんやり涼しい。 ビストロやレストランもあって、これも発見。 次回は、三階でお好み焼きに生ビールをやめて、こちらを利用してみます。 きわめつけは、エアポート・カルチャースクール「ネクストページ」。 小原流いけばなや、油絵教室、語学講座などをやっています。 知らなかった~。 空港は移動のための基地ですが、結構、隠れたお楽しみスポットがあるものです。 これから、京都へはホテルの開業にともないうかがうことも増えることでしょう。 通う楽しみがまた、ひとつ増えました。
by naoko_terada
| 2012-09-20 20:40
| ホテル&リゾート
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ![]() ![]() ツイッター ブログパーツ
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