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竹澤哲のWorld Cup Report 20 : ジンガをもっともっと楽しみたい(最終回)
フランス対イタリアの決勝はすさまじい戦いだった。あのような壮絶な戦いはなかなか見られるものではない。それにしても今大会は堅い守備力とそれを支える体力の重要性をまざまざと見せつけられた。フランスはパワーのあるチームだった。延長戦になってもフランスの動きは落ちなかった。イタリアはさすがに体力的にはフランスよりは劣っていたが、それをカバーする技術力があった。 ![]() #
by ginga-movie
| 2006-07-16 11:00
| 竹澤哲のワールドカップコラム
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竹澤哲のWorld Cup Report 20 : ポルトガル人にとっての4位とは
3位決定戦を見ながら、ふと思い出したことがある。それはベスト8が決まった、翌日のことだった。知り合いの記者と一緒に食事でもしようとフランクフルトのカールシュタットという大きなデパートの前で待ち合わせた。時間よりも少し早く着いた僕が何気なくデパート前に並んでいるベンチに目をやると、白髪混じりの二人の男がなにか熱心に話し合っている。瓶ビールを片手に、もう一方には『ア・ボーラ』というポルトガルのスポーツ新聞を手にしていた。二人ともポルトガル人であったのだ。何を話しているのかちょっと気になったため近づくと、どうやら前の晩に行われたスペイン対フランス戦のことを話題にしているようだった。平日の真っ昼間からビールを飲んでいることからも、もうリタイアした人たちかもしれなかったが、いずれにせよポルトガル本国から観戦のために訪れたのではなく、出稼ぎでやってきて、ドイツに住んでいる人にちがいなかった。フランクフルト空港の両替所にもポルトガル人は働いていたし、観戦に行ったアンゴラ戦にもたくさんのヨーロッパ諸国で働くポルトガル人が来ていた。彼らにとって今回のポルトガルの躍進はどんなに鼻高々であっただろうか。そんなことをポルトガルの選手たちも意識しながらプレーしていた。クリスティアーノ・ロナウドがフランスに敗れたながらも、胸を張って言った言葉が印象的だった。「欧州で働くポルトガルの人々に、僕らが素晴らしいチームであったことを見せることができた」 #
by ginga-movie
| 2006-07-16 09:05
| 竹澤哲のワールドカップコラム
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竹澤哲のWorld Cup Report 19 : 3位決定戦に期待
決勝戦を前に、ブラジルが敗退してしまったのがやはり残念でたまらない。思えば今回のブラジルにはわくわくさせてくれるようなプレーをしてくれる選手が揃っていたはずなのに、まったく見ることができなかった。ロナウジーニョやロビーニョが活躍する大会になっていたら、どんなに素晴らしかっただろうか。皮肉なことにブラジルが最もよかったのは日本戦だった。ロナウドとロナウジーニョのワンツーは素晴らしかったし、そのプレーに満足したのか、ロナウジーニョがみせた笑顔がとても印象的だった。 ![]() ![]() #
by ginga-movie
| 2006-07-08 08:39
| 竹澤哲のワールドカップコラム
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竹澤哲のWorld Cup Report 19 : 歴史を変えられなかったポルトガル
ポルトガルはこれまでユーロにおいてだが、2度フランスと対戦し負けている。84年フランス大会準決勝でプラティニがいたフランスに延長の末3対2で負け、さらに2000年にもジダンやアンリのいるフランスと準決勝で当たり、延長の末、PKをとられ2対1で敗れている。そのため、今回もポルトガルが敗れるだろうというのが大方の予想だった。しかしポルトガル代表はスコラーリ監督になり、変わった。それは今大会の戦いぶりからも感じられたことだが、手堅く、負けにくいチームになった。しかもイングランド戦にでられなかったデコも戻ってくる。スコラーリ監督が「これまでの対戦成績からはフランスが有利かもしれない。しかし我々はいい戦いを続けてきている。今度こそ歴史を変えられるかもしれない」と話しているのを聞いて、ひょっとしたら今度こそ、ポルトガルはやってくれるのではないかと期待で胸がふくらんだのだ。 ![]() #
by ginga-movie
| 2006-07-06 11:32
| 竹澤哲のワールドカップコラム
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竹澤哲のWorld Cup Report 18 : ブラジルが負けた。
前のブログにも書いたように、いやな予感はしていたが、そのとおりになってしまった。「ここで負けるなんて、まったく予想もしていなかった。決勝戦にでるために準備をしてきたのだから」試合後、パレイラ監督はそう語った。今大会のブラジルは最後までブラジルらしさを見せずに終わってしまった。果たして、決勝戦で本来のブラジルをみせればよいと指揮官は考えていたのだろうか。フランス戦でもアドリアーノ、シシーニョ、ロビーニョといった選手はベンチスタートだった。たくさんの駒をもてあまし、最初からベストメンバーを組んでいないと思わせるような選手起用だ。これまでの4試合が楽な展開であったために、危機感も存在しなかったし、チームに結束も生まれることもなかった。 ![]() #
by ginga-movie
| 2006-07-02 21:16
| 竹澤哲のワールドカップコラム
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[GINGA / ジンガ]とは?ポルトガル語で揺れるという意味があり、狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと。あるいはカポエイラの基本動作を言います。広義では、ブラジル人特有のしなやかでリズム感のある身体性そのものから、心の拠り所としての象徴的な言葉として、ブラジルではごく一般的に使用されています。
「遊び心のあるサッカーは、プレイを楽しまないと出来ない」ロビーニョは映画『GiNGA』の中で、そう語ります。それは彼のみならず、ロナウジーニョのあの楽しく創造性豊かなプレイからも容易に感じることができるでしょう。そのすべての源は、ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きるのです。 映画『GiNGA』公式サイト www.ginga-cinema.jp 表参道ヒルズに、今話題のポッドキャストを自由に楽しめる『Podcast STUDIO』オープン(3/13〜3/26)
KTa★brasil(ケイタブラジル)
STUDIO APARTMENT、KALEIDOSCOPIOをはじめ数々のレコーディングにパーカッションで参加。サンバの本場、ブラジル仕込の打楽器奏者/MC/DJ。渋谷Organ barのLa Verdad、渋谷rootsでのSAMBA NOVAでのレギュラーをはじめ、日本各地でのライブ・DJ、一度そのGINGAを体験すべし! ●毎日更新! KTa☆brasilブログ GiNGA NEWS WEEKLY PDF
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