2006年 10月 15日 ( 1 )

世界で一つだけの花

 なんと2週間も間が空いてしまった! 怠惰如山(だらしないこと山の如し)。実は大阪に転居することになり、毎日毎日準備でバッタバタなのだ。高円寺の片すみで無駄にバッタバタ羽ばたいている男がいたら、それは間違いなく僕か、僕似のニワトリ。

 大阪といえば、かつて大阪では「花博」というBIGイベントがあった。正式名称は「国際花と緑の博覧会」(1990)。鶴見緑地にいまもある屋内植物園「咲くやこの花館」は、この花博のなごり。薔薇の花クチにして踊っているイメージがある僕だが、往時は花にまるで興味がなく、それゆえ花博にも行かなかった。どこでやってるのかさえおぼろげで、咲くやこの花館はてっきり「この花区」にあるんだとばかりおもこしていた。

 そんな興味うすうす忘れな草な花博だったが、とあるニュースにはさすがに目が釘付けになった。全国で報道されたので、憶えておられる方も多いだろう。花博の最終日、大阪中のおばはんが大挙して押し寄せ、「展示されていた花を勝手に持ち帰った」事件だ。

 あの光景は凄かった。花を数本摘み取るとか、そんなかわいいレベルじゃない。植木鉢やプランターを勝手に両脇に抱え我が子に背負わせ、さも当然といったような素振りで持ち帰るおばはん軍団。しかも係員が制止すると「ええやんか! 今日で終わりやないの!」。確かに劇場や催事場などでは、最終日に祝い花を観客が持ち帰る習慣が往時の大阪にはあった。花博も、たとえ国際イベントであろうが、ナニワンおばはんらにかかれば杉良太郎公演と同じ感覚だったのだ。

 しかも「もともと私らの税金で植えた花やないの! もともと私らの花やないの! ちょっとくらいもろたってかまへんやんか」と食ってかかる。なかには「なにがあかんの? 私らは花を愛してるんよ!」と全力で正当性をシャウトするおばはんアーミーも。愛があれば大丈夫、とばかりに。群集心理もあってか花を持ち帰るおばはんはあとを断たず、「大阪のおばはんが通ったとは草木も生えない」という定説が比喩でもなんでもない事態となったのである。

 このニューズは、いかにも大阪らしい光景として報道されたわけだが、さすがに地元住民からも「大阪の恥」と批難を浴び、以降はこれほどのおばはんパニックは起きていない。マナーが悪いと言われる大阪だが、さすがにいまは、あの頃ほどひどくはないはず。

 ……と思っていたら、まだまだ花を勝手に持ち帰るヤカラがいるらしい。JR学研都市線「放出」駅前の商店街に、なにやらメッセージが……

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 『花を持って行った人へ


 どうやら大事に育てた花を勝手に盗まれたらしい。とはいえ「盗んだ」とは書かず、あくまで「持って行った」と書くところが心が広い。

 さらに近付いてみると、

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 『花が好きなのですね。言って下されば挿し木をして差し上げますのに‥‥。』

 なんて優しい。盗人の五分の理と良心を噛み含め、さらに挿し木をしてあげようだなんて。なかなかできることではない。

 と思いきや、ここからが急展開

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 『花に見とれて(?)左上の防犯カメラに気付かなかったようですね

 『あなたの顔は写っていませんが、真うしろに、仏様が見えます

 オー・マイ・ブッダ! 防犯カメラで捉えた上に、待つは仏罰。もう退路はない。花を返すよりほかなし。いらぬことは、せぬが花である(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2006-10-15 18:08