2006年 08月 10日 ( 1 )

シングルベッド

 この連載を永くお読みになっていらっしゃる方はとうに聞き飽きたことと思うが、僕は未だに独身ひとり暮らしだ。独身じゃなかった時期もあったが、あまりにも大きなものを失った代償として、自由を得た。手に入れた自由は、それほど自由でもなかったが……。

 再婚……したいなぁ。モノ好きな資産家未亡人が拾ってくれないだろうか。再婚が無理なら、奴隷でもかまわないんだが。そんなスペースオペラ級に壮大な無駄妄想にひたりつつ東京メトロ千代田線、京成本線『町屋』駅前を歩いていると、痛いとこ突いてくる看板が。

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 『家へ帰ったら何もないぞ!!』

 チックショー!(最新死後)。大きなお世話サマーだ。しかもダメ押しに、エンドレスで「家に帰ったら、何もないわよ~」と女性のアナウンスが流れてる。なんて悔しいエンドレスサマー。

 癪に触るが、言い返せない。確かに、家に帰ったら何もないのだ。冷蔵庫には、とっくに賞味期限が切れてる瓶詰のなめ茸とマーガリン、そうめんのツユしか入っていない。これでできる料理といえば「なめ茸のマーガリン焼き、そうめんのツユ和え」くらいのもの。無論そんな気色の悪い料理などこの世に存在せず、つまり冷蔵庫の中には孤独しか入っていないのである

 心の秘孔を突きまくられ死兆星が見えはじめた頃、ドアにこんな貼り紙があるのに気がついた。

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 どなたさまも
 出入り口に付き
 絶対に無断で
 遠慮しないで下さい。

 一瞬、文体の狂おしさにめまいをおぼえた。どうやら「遠慮せず、なかに入りなさい」を、ちょっとしたユーモアで書いたもののようだ。でも、なんっかイラッとくる。そう感じたのは僕だけではないようで、案の定、剥されかかった跡が

 しかし中ジョッキ290円の魔力に負け、店に入って焼き鳥を食ってしまった。悔しいけれど、うまい! 悔しいけれど、お前(でこ助)に夢中。たらふくになり、「独り身も……、ま、いっか」と、今日もまた何もない家へ帰っていったのである(吉村智樹

本日のお題「3人の新垣さん、誰が一番好き?
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exciteブログ『吉村智樹の湘南ハートブレイク


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by yoshimuratomoki | 2006-08-10 23:44