2005年 09月 29日 ( 1 )

スモーキン’ブギ

 前回から、大阪ネタをお届けしております。

 で、いきなり閑話休題。阪神ファンの皆さん、リーグ優勝おめでとうございます! しかも甲子園で、巨人を倒して優勝を決めるなんて。大阪人として、こんな嬉しい夜はない。もう涙が止まんないっすよ!

 ……と言いたいところだけれど、僕は阪神ファンではない。それ以前に野球自体よく知らない

 野球の知識を総動員しても「ボークが、スクイズで、左中間」とかそんなレベル。知っていることといえば「中日は帽子が合ってる」程度。つまり、なにもわかっていないのだ。タイガースに関しては「確か昔、パチョレックとかいう選手いたよな?」。テンでおハナシにならない。

 井の中の大阪人、野球を知らず。僕が大阪人なもので、得意先の方が「吉村さん、今年の阪神は調子いいっすね!」と気を遣ってくれる。そのたびに心のなかの気まずさマジックが点灯。ここで「大阪人ですけど、阪神にぜんぜん興味ないんです」と答えると気まずさの上書きになるので、「いや~、やっぱり星野さんの采配がいいから」とテケトーに返事(あとで現監督は岡田だと知った)。

 子供の頃、誰しも夢中になるはず(なるべき)だった野球に、なぜ興味を抱かなかったか。思うに僕が京阪沿線育ちの子供だったからではないかと。

 阪神、阪急、近鉄、南海。関西の名だたる鉄道は、それぞれ野球チームを抱えていた。ところが同じ大阪なのに、京阪には球団がなかった。このアストロ疎外感、男ドアホウな寂しさ、のけもの感、子供の世界には意外と大きく影を落としていたように思う。他の鉄道路線が優勝争いで大盛りあがりしているのに、京阪の秋の話題といえば菊人形くらいのもの。なんだか野球は、遠い星のできごとのようだった。

 往時の寂しさが甦ってしまった夜ゆえ、休題がつい長くなった。さて本題に戻そう。JR大阪環状線『玉造』駅前の商店街を歩いていたら、こんなコングロマリットな看板を発見。

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 『中華 洋食 たばこや

 煙草屋なのに、中華や洋食? なんなんだこの謎のトリプルプレーは。

 店の人に店名のバックボーンを尋ねた。すると、

 「ああ、戦前は煙草屋だったのよ

 うわ! 普通の理由! 凡打! これを見つけた時はホームランだと思ったけど、ファウルになったような。

 タイガース優勝の話が長すぎ、肝心の看板のテキストがほとんどないな今回。ま、こういう歴史的な夜だから、連載もしばし一服。スモーキングブレイクであります(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2005-09-29 23:02