2005年 02月 28日 ( 1 )

バトルロイヤル(前編)

 以前この連載で紹介した新宿の『ブランド王ロイヤル』。先日、遂に店内に足を踏み入れました。

 すると、「な、なんだアレは?!」 店の奥にいきなり鳥居が……。

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 100万円の札束が貼りつけられた鳥居には、例のレニングラード・カウボーイみたいな、あるいは欽ドンのワル男みたいなヘアスタイルの社長の像が。そして「髪の毛の神様」「ハゲは治る」と書かれている。ハゲを隠すためにハゲにしているおれは、吸い込まれるようにこの像にシェイクハンドしようとした。とその時、後頭部いや後方から、声がした。

 「冷やかしですか?」

 うっ、バレた。頭の先からつま先までオール非ブランドものに身を包んだおれの風体を見て、シャネルやグッチやシャネルやグッチを(このふたつしか知らないので)買う気がハナからない客だとバレたようだ。肩をすくめながら、おそるおそる振り向くと、

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 ほ、本人だッー! 宇宙戦艦ヤマトの波動砲を頭に乗せた男、紛れもなくブランド王ロイヤルの社長、つまりブランド王である。

「す、すみません。いま、持ち合わせがなくて……」とオノノくひとり旅のおれに、社長は、「いや、いいんだよ。ウチは冷やかし大歓迎だから。好きなだけ遊んでいって」と、いたって寛大。やはり王様は度量が違うぜ! 思わず神の髪にひれ伏した。ええい、頭が高い!(ほんとに頭が高いよ、この人)。

 社長は、矢継ぎ早にこう言った。「ハゲは絶対に治るんだよ。おれも薄毛だったんだよ。でもイワシの缶詰め食ったら治った」「イ、イワシの缶詰めですか? 普通のイワシじゃだめなんですか?」「だめだめ、缶詰め。それはそうと、この鳥居の前で『ロイヤル! ロイヤル!』って叫んでみなさい」

「え、なななな、なんでですか?」「いいからいいから、一緒にやるぞ。ハイ。『ロイヤルーッ! ロイヤルーッ!』(小川ポーズで)」「ロイヤル! ロイヤル!」「よくやった。では携帯ストラップをあげましょう

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 そう言って、社長は携帯ストラップをくれた。それがコレ

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 やったー! 大吉だ! これで髪がフサフサ生えてくるぞ。今度会う時はきっと、髪がビーバップしてるだろうけど(追悼・那須博之)、驚かないように。ではいまからイワシの缶詰めを買ってきます。

 しかしこのブランド王ロイヤル、驚くのは、まだまだ早かったのである。次回、ロイヤルの店内に並んだ驚愕の陳列物をご紹介します(吉村智樹

by yoshimuratomoki | 2005-02-28 18:51