次長課長

 以前からずっと疑問に思っていたことがある。それは寿司や懐石料理などのセットメニューに冠される「松竹梅」というランキング。松は上、梅は並という位置付けなのだが、なんかこう、フに落ちない。落ちなくない? 落ちなくなくない?

 まず、松ぼっくりは食えない。が、梅の実はおいしい。筍だって、なかなか打率が高い。松の実も食べるっちゃ食べるけど、食べ物のなかではマイナーレーベル。食べ物をランク付けするなら「梅竹松」のほうがフィールソー・グッドだ。

 見た目の華やかさで言っても、梅の方がゴージャスじゃないだろうか。梅林は人々で賑うが、松林はそれほどレジャー感がない。竹林の方がまだスポット的に実力ある。竹林のある嵯峨野などは、恋に疲れた女たちがるるぶ片手に大挙して訪れ、連日大盛りあがりである。イヤもっと言うなら、日本人がもっとも好む桜が赤丸急上昇でチャートインしたって、おかしくない。「桜梅竹」でよろしいんやおへん?

 いったいなぜ、このような難解な植物ヒエラルキーができたのだろう。調べてみると、なるほど、こういうことか。

 松は1年を通して緑を保つことから「長寿」の象徴として、竹は真っ直ぐ勢いよく伸びることから「成長力」や「出世」の象徴として、梅はいち早く花を咲かせることから「生命力」の象徴として縁起が良いとされた。

 実はこの松竹梅という並びに優劣はない。縁起が良いと考えられはじめた順、あるいは語感の良さで並んでいるだけ。江戸時代に天ぷら屋や寿司屋が特上や上、並では並を注文しにくいため、松竹梅に当てはめたのがはじまりだと言われている。

 基本的に優劣はなく、強いて言えば「しっかり順」だった。確かこの3種のなかで、もっとも幹が太いのは松だ(厳密には、竹は幹ではないが)。ならば盆栽は、さしづめヘルシーがウリのミニ懐石といったとこっろか。

 しかし実際問題、緑の少ない都会では「松竹梅」ではイマジンしにくいのではないだろうか。特にサラリーマンの集うオフィス街では、なんかこう、モチベーションがあがらない。

 例えば、こういう格付けはどうか。これは「なんば」駅前の商店街で見つけた寿司なのだが、

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 『係長』『課長』『部長

 これなら寿司の役得がイメージしやすい。課長の「(中)」は、中間管理職の中? なんという課長風月。「いつか部長に昇進してやる!」と目を血走らせながら食べれば、明日への活力にもなる。それだけ経済も動くってもんだ。社長にはそう簡単に面通しできないところもリヤル。さすが商都、大阪というほかない(吉村智樹


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by yoshimuratomoki | 2006-10-17 22:43