君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね
最近コンビニに行くと、つくづくマンゴーブームなんだなと思う。
眼にも鮮やかなオレンジ色(別の果物にオレンジ色ってのもおかしいが)、せつなさすら感じる絶妙な甘みと酸っぱみのせめぎあい、したたる豊かな果汁、口内の粘膜すべてにねちょっと絡みつく官能、「たわわっ」な感じの手触り、確かにたまらない美味しさだ。しかもマンゴーの香りには、心を落ち着かせるヒーリング効果もあるとか。南国から遅れてやってきたフルーツのアイドル、フルーツ界のアグネス・ラムだ(古っ!)。
これは東京メトロ丸ノ内線『新高円寺』駅前のコンビニで見つけた手描き看板。
あまりにもマンゴーが人気のため、あまりにもマンゴーが美味しいため、ついにマンゴー自身がマンボを踊り出してしまった。

『う(にテンテン)~、マンゴー』
なんて陽気なラテン野郎だこと。
しかし機嫌よくマラカス振って踊っているところ水差すようで申し訳ないが、僕は近年のブームに至るまで、ずっとマンゴーが嫌いだった。食わず嫌い、いや、いっぺん食った嫌いだった。
子供の頃、親戚のおっちゃんがハワイ土産にマンゴーを買ってきてくれた。網に包まれたそれは青味がかった浅黄色をしていた。
初めて口にする、まだ見ぬ国の宝石。南国の果物なんて、現物を見たことなどなかった。涙の初対面。
「これって、常夏の島の陽に灼けたお姉さんが、頭に乗せた籠に盛ってる果物だよね? テレビで観たことあるよ!」
それをいま、実際に口にできるなんて。アミーゴが、太陽のKOMACHIエンジェルが、いま僕の口のなかに。僕ははしゃいでいた。心が踊っていた。マラカス振りながら。
往時はメロンすら一度も食べたことがなく、「メロンだと思え」と、味もしゃしゃりもない瓜を食べさせられていた時代。それ以前に「ハワイ」が珍しかった。10問正解すればハワイに行けるクイズ番組が高視聴率を誇っていた。「トリスを飲んでハワイに行こう」が堂々とキャッチフレーズとして通用する、そんなオールウエイズ寝屋川市三井が丘一丁目の夕陽の時代。
遠き島からはるばるやってきたトロピカル大臣に、さくっと包丁が入る。
……想像していたより水気がないし、その実は想定の範囲外に白っぽかった。南国の鮮明な、パッショネイトなカラフルさとは程遠い。そしてひとくち……ん?
味が、ない。ぐにょぐにょなよなよした食感、上顎にねばつく。なんだか味つけしていない肉の脂身をしがんでいるような。
それまで喜色ばんでいた家族は、口を閉ざし、それぞれの部屋へ散っていった。
あの日のことがトラウマで、マンゴーを食べようとは思わなかったのだ。マンゴーよりマンジューのほうが倍うまい。
ところが、このブームとともにやってきたマンゴーちゃんたるや、果皮が赤みががっている。「マンゴーって、赤かったの?」。驚いた。そしてわかった。幼い日に食べたマンゴーは、まったく熟していなかったのだ。
完熟の美味しさを知ってから、もうマンゴー大好き全力中年。最近では日本での栽培も活発になり、本国よりさらに甘いマンゴーがいただけるようになった。
沖縄や宮崎で栽培されていることは知ってたけど、熊本産のブランドもあるんだね。てことは、あのマラカス振ってた陽気な丸い男の名は、パラダイス熊本?(吉村智樹)
●日記ブログ、ほぼ一日おきに書いてます。みずみずしさゼロ!
exciteブログ『吉村智樹の湘南ハートブレイク』

本日のお題「洋服は主にどこで買いますか?」
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眼にも鮮やかなオレンジ色(別の果物にオレンジ色ってのもおかしいが)、せつなさすら感じる絶妙な甘みと酸っぱみのせめぎあい、したたる豊かな果汁、口内の粘膜すべてにねちょっと絡みつく官能、「たわわっ」な感じの手触り、確かにたまらない美味しさだ。しかもマンゴーの香りには、心を落ち着かせるヒーリング効果もあるとか。南国から遅れてやってきたフルーツのアイドル、フルーツ界のアグネス・ラムだ(古っ!)。
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あまりにもマンゴーが人気のため、あまりにもマンゴーが美味しいため、ついにマンゴー自身がマンボを踊り出してしまった。

『う(にテンテン)~、マンゴー』
なんて陽気なラテン野郎だこと。
しかし機嫌よくマラカス振って踊っているところ水差すようで申し訳ないが、僕は近年のブームに至るまで、ずっとマンゴーが嫌いだった。食わず嫌い、いや、いっぺん食った嫌いだった。
子供の頃、親戚のおっちゃんがハワイ土産にマンゴーを買ってきてくれた。網に包まれたそれは青味がかった浅黄色をしていた。
初めて口にする、まだ見ぬ国の宝石。南国の果物なんて、現物を見たことなどなかった。涙の初対面。
「これって、常夏の島の陽に灼けたお姉さんが、頭に乗せた籠に盛ってる果物だよね? テレビで観たことあるよ!」
それをいま、実際に口にできるなんて。アミーゴが、太陽のKOMACHIエンジェルが、いま僕の口のなかに。僕ははしゃいでいた。心が踊っていた。マラカス振りながら。
往時はメロンすら一度も食べたことがなく、「メロンだと思え」と、味もしゃしゃりもない瓜を食べさせられていた時代。それ以前に「ハワイ」が珍しかった。10問正解すればハワイに行けるクイズ番組が高視聴率を誇っていた。「トリスを飲んでハワイに行こう」が堂々とキャッチフレーズとして通用する、そんなオールウエイズ寝屋川市三井が丘一丁目の夕陽の時代。
遠き島からはるばるやってきたトロピカル大臣に、さくっと包丁が入る。
……想像していたより水気がないし、その実は想定の範囲外に白っぽかった。南国の鮮明な、パッショネイトなカラフルさとは程遠い。そしてひとくち……ん?
味が、ない。ぐにょぐにょなよなよした食感、上顎にねばつく。なんだか味つけしていない肉の脂身をしがんでいるような。
それまで喜色ばんでいた家族は、口を閉ざし、それぞれの部屋へ散っていった。
あの日のことがトラウマで、マンゴーを食べようとは思わなかったのだ。マンゴーよりマンジューのほうが倍うまい。
ところが、このブームとともにやってきたマンゴーちゃんたるや、果皮が赤みががっている。「マンゴーって、赤かったの?」。驚いた。そしてわかった。幼い日に食べたマンゴーは、まったく熟していなかったのだ。
完熟の美味しさを知ってから、もうマンゴー大好き全力中年。最近では日本での栽培も活発になり、本国よりさらに甘いマンゴーがいただけるようになった。
沖縄や宮崎で栽培されていることは知ってたけど、熊本産のブランドもあるんだね。てことは、あのマラカス振ってた陽気な丸い男の名は、パラダイス熊本?(吉村智樹)
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by yoshimuratomoki | 2006-06-29 23:19
















