マーズアタック!!

 「ふるさとは遠きにありて想うもの」とは、よく言ったもの。
 東京に住んでいると、たまらなく大阪の味が恋しくなって、しょっちゅうタコ焼きを食べてしまう。ところが不思議なもので、いざ大阪に帰るとタコ焼き屋が周りにありすぎて、ぜんぜん食べなかったりする。今回の帰阪でも一口も食べなかった。ふるさとは遠きにありて想うもの。近くにあったら、見事になんとも想わんもんですな。
 そういうわけでタコ焼きは、自分のなかでは「東京でしか食べないもの」にカテゴライスされた。

 大阪に戻ると、タコ焼き屋が日常の光景化していて目に留まらぬものだが、さすがにこの未知の店に遭遇したときは驚いた。大阪市営地下鉄堺筋線・谷町線『南森町』駅で降り、天神橋筋商店街を南下していると、こんな店があった。

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 『タコヤキ星人

 ソースはさぞスペイシー、いやスパイシーなんだろうな。材料が足りなくなったら、自分の足を刻んで焼くのだろうか。確認しようにも、残念ながら店が開いていなかった。なんせこの写真を撮ったの、朝の6時台だったから。

 かつて火星人はタコの形をしていると考えられていた時代があった。現在では、たとえ火星に宇宙人がいたとしても、重力下で自分の身体が支えらないからタコ型はありえないとされている。

 ということは、タコの形ではなく、本当はタコヤキの形をしていたんじゃないだろうか。これなら重力があっても身体を支えられる。動くときは、くるくる回転しながら。止まるときは、つまようじで地面にぐさっと。

 大雪で外出できないもんだから、おかしな妄想が膨らむなぁ。ではこのへんで筆を置くトパス(吉村智樹

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2006-01-21 23:29