プアボーイ・シャフル

 いつも笑える看板を紹介しているこの連載ですが、今回は笑えません。いやそれどころか、泣けます。お読みになる前にハンカチをご用意ください。

 東急東横線『都立大学』駅前を歩いていたら、こんな看板があった。

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 『ビール・ランチ・パーティ・唄 ビンボー

 書体がこれまた、いかにもビンボーって感じ。「肉を食べてない字」というか。字が痩せちゃって、哀愁をさらに増幅させている。

 わざわざ「ビール」と書いてあるということは、ビール以外の飲み物は、おそらく水道水。「唄」ってのは、きっとカラオケじゃないんだろうな。マスターが口三味線で伴奏をしてくれるんだろう。

 そんな哀しきパーティのなかで、もう涙ながらに歌いますよ。ロス・プリモスの『ラブユー貧乏』を。「皆さんは、父親の形見を、質屋に流したことがありますか?」。僕、あの歌、脊髄反射で泣けちゃうんですよ。

 胸が詰まり、思わず俯いてしまったその時、目の前に現れたものは、

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 どうやらビンボーなために、壊れた看板が直せないでいるらしい。も、も、もう無理しなくていいってば!(吉村智樹

吉村智樹が無責任編集 おしゃべりWEBマガジン『日刊 耳カキ』。
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by yoshimuratomoki | 2005-10-11 23:05