「顔の良い事で有名な……」
顔。
人の顔って、ぜんぜん憶えられないんです。
憶えられないというか、憶えない。
そもそも人の顔をしげしげ眺めたりしないんです。
女性の顔を見つめるのは失礼だなと考えてしまうし、「なにこいつキモいオヤジじろじろ見んな死ねよむごたらしく」と思われても嫌だから、意識的に避けています。
まして男の顔はその気もないので顔(を)パスです。
よく「人の目を見て話せ」と言われますが、僕は自分の目を見て話をされるのが苦手なので、しません。
自分がやられていやなことは人にするなと教えられてきたので。
腐った魚みたいな目をしてますし(正確には腐った魚の目みたいな目)、こんなもん見てもらったってしょうがない。
それ以前に、たかが目なんかで、その人のやる気などの感情や、なんらかの情報を読み取れるという考え方に傲慢さを感じます。
どこを見ようと、どうでもいいと思うんです。
現実問題、顔は大事なんでしょう。
美人やイケメンがそれだけで得をする(あるいはその逆)のシーンを何度も見てきて、痛いほどその現実を突きつけられてきましたよ。
僕も「その逆」界に生きる、一匹の生き物ですし。
「実力で超える」という考え方もあるけど、実力ってどうやったって限界あるじゃないですか。
反面、美醜には果てがないですからね。
だから「人の顔を見ない、憶えない」というのは、超微力ながら僕なりの、悲しい摂理への反抗心でもあるんです。
by yoshimuratomoki | 2016-07-02 12:00 | 大阪府