ゴッコ・セイブ・ザ・クイーン

 これは東急目黒線『武蔵小山』駅前で見つけた看板。

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 らーめんごっこ……。「♪ままごとあそびのさかな屋さん」という童謡は聴いたことあるが、「らーめんごっこ」とはいったい? まさか麺は雑草、スープは泥水? 確かに周囲に娯楽がない山小屋にいれば、そうやってラーメンを夢想したくなるのも無理からぬこと(無論そんなはずはなく、ここはとんこつスープが絶品のチェーン店である)。

 そういえば、たまに「これ、遊びで作ってるのか?」と思うほど激バッドテイスト店にでくわすときがある。うちの近所には、厨房にアルバイトの女子高校生がふたりしかいないシフトの中華料理店がある。しかもふたりとも付け爪したガンゲロのゴンブトeggギャル。

 当然ぺちゃくちゃ喋ってばかりでちっとも真面目に仕事をしない。僕は無難なチャーハンを頼んだのだが、予想通り、いや予想以上にCHO→遊び半分なイケテないモノが運ばれてきた。ごはんは生ぬるく、油のまわり方もまばら。具は火が通っておらず冷たい。自分の肌はまんべんなく灼いてるのに

 しかし僕はそれを我慢して食べているうちに、懐かしい気持ちが湧いてきた。この味は高校時代に食べた「遊び半分の家庭科実習の味」そのものではないか。モテない僕にとって、女子の手料理を合法的に食べられるあの時間は貴重だった。秋葉原ではメイド喫茶なんてのが流行ってるんだから、方や渋谷や池袋ではいっそ「コギャルが懐かしの家庭科の味を再現します」をウリにする店をやればいいのに。

 そんなことを、次回でこの連載が100回目を迎えるにもかかわらずのんきに考えていたら、こんな店も見つけました。

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 あんた、遊びだったのね……(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-05-19 18:24