テッド・ホット・チリペッパーズ

 ふぐのうまい季節がやってきた。大阪の人は、なぜかふぐの鍋、いわゆるてっちりが大好物だ。そういうわけで、今回は大阪ネタ。阪急宝塚本線『庄内』駅前で見つけた、てっちりの専門店を紹介しよう。しかし、この店、なかなかデンジャラスな名前なのである。

テッド・ホット・チリペッパーズ_a0037241_558035.jpg


 てっちり専門の店、ぼ、ぼんくら……。

 ふぐの持つテトロドトキシンは青酸カリの1000倍もの毒力があると言われている。食材が食材だけに、あまり「ぼんくら」な人には調理してほしくないんだが……。

 しかも隣の店の名前が、

テッド・ホット・チリペッパーズ_a0037241_5581956.jpg


 それ、もしかしてシビレてるんじゃないだろうか……。

 さて「ぼんくら」とは、もともとどういう意味があるのだろう。これには諸説あるが、有力なのは「盆蔵」説。蔵の土壁を塗るのは、真冬が最適だと言われている。気温が低いのですぐに乾き、均等に塗れるからだ。これが夏だと、暑さで溶けてうまく塗れない。特に盆の時期に蔵を建てると、その蔵は長くはもたないのだとか。ゆえに使えない人のことを「盆蔵」と呼ぶようになった。ふぐにも食べる季節があり、ぼんくらにもまたシーズンがあるのだ。

 奇遇にも最近の研究では、フグの毒は夏に最大値を記録することがわかったらしい。夏に素人がフグを自分でさばいて食べるなど、まさに「ぼんくら」のすること。なるほどこの店名は、そんな過ちを起こさぬよう、「ふぐは私たち専門の店に任せなさい」という警告を兼ねているのかも。さ、冬はふぐがもっとも美味しく、かつ安全な季節。冷え込みが厳しい昨今、てっちりをつつきつつ、熱燗をキュー、なんていかがでしょう。

 てなことを書きながら、おれは生まれてこの方、てっちりを食べたことが一度もありません。だって値段が高いんだもの。誰かおごってください。

*日記ブログはじめました。exciteブログ『吉村智樹の原宿キッス』→ここをクリック(とはいえ今年に入ってまだ一度も更新していません。更新はいましばらくお待ちください)

by yoshimuratomoki | 2005-01-10 06:08