カフェ・アプレミディ

 このexciteオフィシャルブログでは、フリーエディター山村光春さんがカフェにまつわるエッセイを連載なさっている。更新が楽しみな、極上のエッセイである。

 カフェは、いい。ソフトロックやフレンチポップス、スゥイートソウルやクールジャズなどおしゃれ選曲に身をゆだね、本や雑誌のページをめくったり、ゆったりともの想いにふけったり。ほっこりひと息つけて、ささくれた心をリセットしてくれる素敵な空間だ。

 しかし、カフェは場所を選ぶ。渋谷や裏原宿、代官山、自由が丘などはカフェがピッタリ合う街。しかし、おれの偏見かもしれないが、なぜか新宿にカフェは似合わない。新宿はカフェではなく、やはり「サ店」がジャストフィットする街だ。特に西武新宿線『西武新宿』を最寄り駅とする歌舞伎町は、日本でも屈指の「カフェが似合わない街」だろう。

 そんな歌舞伎町で、カフェを見つけた。そしたら案の定、こうなっていた

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 なんという歌舞伎町STYLE。かきあげうどん、きつねそば、天ぷらそば……。どれもおれの大好物だが、さすがにこれはカフェメシとは言いがたい。どっちかというと、大衆食堂の定番食である。あったかいキャラメルマキアートなぞ飲みながら、天ぷらそばをずるっ。やっぱ、無理だって!

 2年か3年前、大阪でも同じような経験をした。おれはB級ネタ御用達人間と思われがちだが、一応「トレンドライター」の端くれなので(端の端の端だが)、たま~にカフェ取材なんかもやるのである。

 カフェメシがブームの時、大阪に「カフェ鍋」なるものが登場した。豚しゃぶや水炊き、味噌煮込みなどを小ぶりの鍋で供するのだが、いくら小ぶりだからって、鍋は鍋。けっこう腹が膨れる(なんせ、あとでおじやにしてもらえるのだ)。お客のOLさんたちが、パンパンに張ったお腹をさすり、つまようじで歯をせせりながら店を出る。

 その光景、もはやカフェじゃない。飯場だよ!

by yoshimuratomoki | 2004-10-19 11:03