ほっといて~Stop teasing me

人恋しくて、酒場のおやじやママとの会話を楽しみたい気分の時もあれば、ひとりでじっくり飲りたい、誰からも話しかけられたくない夜もある。

特に明日朝イチ提出の宿題を抱えているような夜は、人に話しかけられるとアイデアが頭んなかのどっかのファイルに紛れこんでしまい、行方がわからなくなる。
だからひとことで酒場と言っても、その微々たるあんばいを決して読み誤ってはならない。

先日、仕事の資料を抱え、どこぞの郷土の小料理屋に入った時のこと。
その店のママは「あら、お仕事? たいへんねえ」「これには、この焼酎が合うのよ」と、さかんに声をかけてきてくれる人だった。
あぁ、優しくて、いい店だなぁ。

しかしノートを広げ書きものをしている最中でも、
「それ、食べないの? 冷めちゃったからレンジで温めようか?」
「あら、プチトマトは食べないの? 栄養あるのよ」と、いちいち世話を焼こうとする。
どうやら「家庭的な雰囲気がウリ」な店のようだ。

実は、苦手なのだ。
そういうドメスティックな雰囲気の店が。
一度、家庭を壊しているだけに、古傷が痛む。
家庭“圧”が重く感じてならない。
あともうひとつ、実は、苦手なのだ。
プチトマトを食べるのが。

仕事にならない。
だんだん「ほっといてくれ!」という気分になってきた。
店が悪いんじゃない。
この場合、僕が店選びを誤ったのだ。

これは阪急宝塚線「岡町」駅前を歩いていたおりに見つけた看板。

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こうして「ほったらかし」とハナから宣言してくれている店は、おおいに助かる。
一世と言わず、ぜひ二世、三世にも継承していっていただきたい。
できればお勘定の際もほったらかしてくれると、さらにほほえましいのだが、それは無理な注文だろうか?(当たり前や)

「ていうか、だったら飲み屋なんか行かずに、自宅で仕事すりゃいいのでは?」
その通り、その通りなんだが、なぁ……。

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by yoshimuratomoki | 2010-03-20 21:53 | 大阪府