死ぬほどあなたが好きだから

ひと頃、ブランド豚がたいへんなブームとなった。
たとえば東京Xや沖縄のアグー。
「バウムクーヘンだけ食べさせて育てた豚」なんてのも人気だ。
つい「その豚、輪切りにしたらどうなってるんだろ?」と考えてしまう。

ブランド豚のなかでもとりわけ花形スターなのが、スペイン原産のイベリコ豚。
脂身がきれいな霜降りになるのが特徴で、セレブが好んで食べるのだそう。
そんなセレ豚を惜し気もなくコロッケにしてしまったならば、そりゃもう、とびきりの美味に違いない。

だからって、

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死ぬほど」て。

間違いなく言いすぎだ
大阪の表現は、とかくオーバーになりがち。
ちょっと注意すると「鬼ほど怒られた」。
ちょっと背中を包丁で刺されただけで「死ぬほど痛い」(あ、これはおかしくないか)。

以前クロワッサンがおいしいと評判のベーカリーショップを取材した時のこと。
サクッと香ばしく焼きあげるコツを訊ねたら、店主はこう答えた。
「バターをアホほどいれまんねん」。
どういう単位なんだ、アホほどって。
誇大な表現は「大阪八百八橋」と呼ばれた時代から続く文化なのだ(実際は二百くらいしかない)。

それはそうとコロッケ一個250円って、高くないか? 死ぬほど。


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by yoshimuratomoki | 2010-02-26 23:25 | 大阪府