仲間を見送るなんて悲しいこと、考えたくなかった。
できることなら今も考えたくない。
でも、受け入れて前に進まなくちゃ。
蝶になって天国へと羽ばたいたこぉじんぐさんへ、この手紙を送ります。
こぉじんぐさんと出逢ったのは、2010年のアルゼンチンでの歌旅だったね。
とっても気さくでどこか飄々とした雰囲気で、私達はすぐに打ち解けたよね。現地でも「Butter-fly」が大人気で大合唱になったこと、地球の裏側でこんなことが起きてるんだ!その衝撃と共にこぉじんぐさんスゴイなぁと感心したんだよ。甘く爽やかな歌声もありありと憶いだせる。
その時、会場リハで私が歌う「FRIENDS」を聴いたこぉじんぐさんは、なぜか私を“先生”と呼ぶようになったんだよね。そして私は和田さんを“こぉじんぐさん”て呼ぶようになったっけ。懐かしいなぁ。
そして2010年に開催した私主催のXmasライブ。こぉじんぐさんに出演をお願いした時すごく喜んでくれたことが嬉しくて、今でもはっきり覚えてる。でもこの時癌が再発して、残念ながら出演を見送らざるを得なかったよね。病床のこぉじんぐさんに祈りを込め、出演者全員で「Butter-fly」を歌ったんだよ。エール届いてたかな?
この時のリベンジ、約束したね。でも…もう叶えられなくなっちゃった。すごく悔しいよ。
それから数年経ち、ソリボアーティストの一員としてこぉじんぐさんが仲間になってくれたこと、めちゃくちゃ嬉しかった。
ボイトレも同じ先生に通うようになり、レッスンが終わってからあたしが来るまで外で待っててくれたり、笑顔のこぉじんぐさんに逢えることも楽しみになってたんだ。
最後に話したのは今年の新年会だったね。

こぉじんぐさんの笑顔、ずっとずっと忘れないよ。
こぉじんぐさんの歌声はみんなの心に残ってる。
作品はこぉじんぐさんの魂を乗せて、永遠に羽ばたき続ける。
すべての命は限りあるもの。
いつ天国にお引越しするかなんて、だれにも分からないんだもん。
でも分かる事はある。
こうして与えられている「命」という尊く大切な時間を、無駄にしないように悔いの残らないように生きていくということ。
そのことをもしも忘れそうになったら「Butter-fly」を聴くよ。
そして忘れないように「Butter-fly」リピートするよ。
こぉじんぐさん。
どうか安らかになんて、ふざけんな!って言われちゃうかもしれないね。
こぉじんぐさんの歌魂は、仲間である私達が必ず繋いでいきます。だからどうか安心して天国から見守っていてくださいね。
こぉじんぐさん、ほんとうにどうもありがとう。
またいつか、天国のステージで一緒に歌える日まで。
先生こと米倉千尋より
by yonekura1996
| 2016-04-09 18:50
| 日記
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