洗わなけりゃならねェ物が山ほどあるはずだぜ!
その逆に、米を洗わなくても美味しく炊ける? 無洗米だ?? 馬鹿言っちゃいけねェぜ! 洗わなけりゃいけねェものすら洗わねェのに、米を洗わねェでオマンマを食いてェなんて横着なヤツが増えたもんだ! 人間の限りない堕落だぜ!
この地球上にいる全ての生物は、他の命を食うことによって生きているんだ! 野に咲く一輪の花ですら地中のバクテリアを食って生きている。
キリストも御釈迦様も他の命を食うことによって己の命を生かしたのだ!
だからこそ、他の命を大切に尊く頂くのだ!
地球は青く美しい星だというが、逆に考えれば残酷な星なのだ! その残酷性にかけては、人間ほど残酷な生き物はいねェ!
養殖なんてその最たるものだろう……。逆を考えたことがあるか?
自分の子どもたちを含め、毎日毎日、食べ物を与えられるのは、将来食べ物を与えてくれる生き物に食われるために、自分たちが肥え太らされているのだと気づいたとしたら?
しかも、地球の生態系を壊してまでも養殖され、脂が乗った肉なり魚なりを食うのは、無駄に食い物を食い散らし捨てている、一部の金持ちの人間だけなのだ!
1日、1杯の米も食えなく飢えてる、世界の大半の子どもたちのところには届かないのだ……。
翻って我がニッポン国を考えてみねェ!
東京都で捨てられる、1日の贅沢な食料。生ゴミとして捨てられる、家庭の台所から高級ホテルの宴会料理の残り、スーパー、コンビニから捨てられる、賞味期限切れの食い物……。これら1日分で、アフリカの貧しい1国の国民が1週間以上生きられるのだ!
そのくせ、我がニッポン国の食料自給率は40パーセントを切るだろう。それも、わが国には一滴もない石油を手に入れることが前提条件なのだ! わが国の経済は、1日、ドラム缶で四百万本分の石油を飲み込んで成り立っているのだ! 何処かの商社が買い溜めしておける量じゃない! 毎日、何十万トンというタンカーが、あの中東のホルムズ海峡から片道20日をかけて、休み無く運び続けて成り立っているのだ。
何処かの政党の姉ちゃんが着ている洋服も、この石油にかかっているのだ!
もし近い将来、自分の国の国民が食う物がなくなれば、どんなにドルや円を積んでも売ってはもらえないだろう! そんなとき、半導体をバリバリ食うわけにも、自動車を解体して食うわけにもいかんだろう!
アメリカの牛肉がどうのこうのと言っているが、1㎏のステーキをもし君が食べるとする。これは、6〜7キロほどの穀物をいっぺんに食べる贅沢なのだ。つまり、牛にその量の穀物を餌として食わせているからだ。
その反面、世界の大半の人間は、その穀物すらなかなか手に入らないのが実情なのだ!
このままわが国が、国債という約束手形を出し続け、手形の期限にまた手形で穴埋めしている状態が続けば、いずれ、国は手形を税収で決済できなくなるのは目に見えている! その時、国が不渡手形を出すわけにはいかんだろう! どうするかといえば、結局、手形決済日までに、日銀が輪転機を回し、円を刷るしかないのだ! 実体経済に遊離した円の増産はたちまち円の暴落につながるだろう!
人間が生きる最低限の条件は、食い物とエネルギー源である。その大半を輸入で賄っているニッポン国は、暴落した円で食い物と石油を買う羽目になるのだ! どれだけの高い食い物を買う羽目になるか、考えたくねェ!
レーガン時代のアメリカ、めちゃくちゃにドルを増刷した。しかし、ドルは世界の貿易通貨であり、背景の軍事力も伴って、先進7カ国がドルを買い支えた。特にニッポンは、米債を山ほど買い続け支えてきたのだ。ところがニッポンの円は貿易通貨でもないし、独立国家としての軍事力も使えないし、ちょっとした外圧でへこむ情けない国でもある。貿易だけを頼りにゼニだけを信じている国である。そのゼニの価値が下がったからといって、どこの国が日本の円を買い、支えてくれると思うか? 国連理事国にもなれない国なのだ! それでいて、ゼニだけ払えば、世界が認めてくれると信じている国なのだ! その肝心な円の暴落を考えてみねェ!
以前、ソ連という共産党一党支配の大国が崩壊したとき、年金生活者は日本円で20万円ほど貰っていたが、いっきに3万円ほどになってしまった。
ほとんどの年金生活者がゴミをあさる羽目にまで陥ってしまったのだ。ところがロシアには天然ガスと石油とダイヤモンドという資源があった。今は立派に立ち直っている。
日本は天然資源はゼロだが、今まではそれを上回る優れた人材で経済大国になったのだ。しかし、現在、人材の低下も著しい! その上、所得税を払う人口の激減だ! 何百兆円という借金を誰が返すのだ?
物理的にすで破綻しているだろう!
そんなとき、米すら洗わないという横着な日本人たちよ! どうやって君たちはメシを食うのだ? 若者たちよ! 強盗する気力が残っていればまだましだ! たちまち萎えて、ホームレスになるような羽目にだけはなるなよ! 一文無しで世界に飛び立つほどの気力だけでも磨いておけよ!
それでも、祖国がしっかりしてない国の若者たちが、外国に行っても、惨めな思いをすることは、今現在の出稼ぎ外国労働者たちを見ればわかるだろう! だからこそ、祖国を愛し、祖国を護るところから立ち上がらなければならないのだ!
実際に飢えるという怖さを知っている日本人も残り少なくなった。飢え死にする恐怖も想像もつかない日本人は、巨大な借金の上で、ますます飽食の贅を尽くし、滅ぶ平家の貴族面で、錦の刺繍入りの鎧を着て、壇ノ浦に沈むのか?
繰り返す。 若者たちよ! 日本の資源は、君たち、人材しかないのだ! 君たち一人一人が自覚して、日本国を背負わなければ、君たち自身が滅びるだけなのだ!
誰が困るのでもない! 君たちが困るのだ!
魂を抜かれたニッポン国民
戦後、60年、日本人はアメリカを中心とする資本主義国占領のもと、魂を抜かれ、美味い物を食わされ続ける養殖魚として飼いならされてきたのだ! それでも、旧ソ連に占領され社会主義国となった、北朝鮮やかつての東ドイツより、遥かに幸せな経済成長を成し遂げたのだ! しかし、養殖魚では、絶対に護るべき魂が欠如したままなのだ! それは自然の木々に宿る木霊であり、山や川に宿る神々であり、国に宿るその国独特の魂の木霊なのだ!
魂のない国の国民には、真に守るべき誇りがない! 辛うじて天皇家が遠慮がちに日本国の中心を支えてくれている。経済成長は遂げたが、今、その経済も危うくなって、はて? ニッポン国民よ! 失ったものの大きさに気づき始めたのか? 付け焼刃で『ニッポン! ニッポン!』と連呼しても虚しい限りだ!
国歌も国旗も誇れねェ国が、どこの世界に通じると思うんでェ! どこの国と仲良くしろって言うんでェ! いつまでも馬鹿な論調を取り上げてるんじゃねェよ!
『愛国心』の問題もそうだ。年を取った政治家が『愛国心』と言うと、戦前の軍国主義を思い起こさせる……とか言って、遠まわしで訳のわからねェ言い回しをしているが、考えてもみねェ、戦後60年も経って、今じゃ、石原裕次郎や中村錦之助すら知らねェ若者たちが多い時代なんだぜ! 何が戦前の軍国主義だ!
そんな言葉すら知らねェ若者たちが殆どなんだぜ! アメリカと日本が戦争をしたことすら知らねェ若者たちが多いんだぜ! それを今更、軍国主義なんぞという、壊れた化石みたいな言葉に縛られているのは、それこそ外国の思うツボで、日本国は魂を抜かれたままなんだ!
国を愛する、それだけの意味を素直に表現すりゃいいじゃねェか!
己を愛せないヤツは、他人も愛せないだろう。己の国を愛せないヤツは、他国も愛せないだろう!
妙な自虐精神で自粛作用を勝手に働かせると、かえって昔の軍国主義に戻るぜ!
特にマスコミの若者たちよ! 右も左もなく、君たちの日本国の将来を見据えて、使命感を持って挑んでくれ!