2015年ミラノ国際博覧会(EXPO Milano 2015)レポート【その2日本編】
2015年 11月 23日
さて、前回の
2015年ミラノ国際博覧会(EXPO Milano 2015)レポート【その1】
に続き、レポートの第2弾をば。
実は、今回最初に観に行ったのは、日本館でした。
前評判が高く、当日会場に行っても、多くの人が「ジャポネ、ジャポネ」と日本館を探していましたので、長く並ぶことを覚悟しながら、まずは日本館へ。
これが真夏だったら並べなかっただろうと思うのですが、やや涼しくなった時期でさらに時折降る小雨のおかげで待ち時間120分。これなら、何とかなりそうです。 
まずは、フランスなどで高く評価されている紫舟さんという方の「書の立体彫刻」で、漢字好きな海外の方を喜ばせます。 (私は詳しくないので、紫舟さんについては、こちらをどうぞ) 日本人だとつい意味を探りたくなってしまいますが、そこは、あまり考えすぎてはいけないのかも。
それからまた、デジタル映像で、日本の原風景を表す…というお部屋に閉じ込められます。 
閉じ込める…という言い方は何ですが、部屋を自由に歩き回れるのではなく、「1か所に集めて見せる」という場所が場内に3か所あり、どうしても全体で50分以上かかってしまうのが、たぶん日本館の行列を長くしている所以でもあり、この部屋については、薄暗い中で日本の本当の原風景である美しい四季の移り変わりや祭りの楽しさが伝わったかというと、私は疑問を禁じ得ませんでした。…一所懸命考えた方には、申し訳ないのですが。。。やはりデジタルはデジタル。もう少しはっきりと意図を伝えた方が良かったのかなと思います。
自国の展示なものですから、多少他の国より厳しい視線になるのは、ご勘弁ください。 世界的に高い評価を得ているからこそ、ここをもう少し…という気持ちでの感想です。
次の移動までは、左右で日本の伝統的な行事の紹介。 
次の部屋では、スマートフォンを使って、日本の料理を取り込むゲーム。 
日本館に入ってすぐにアプリをダウンロードするように言われ、スマホを流れてくる料理にかざすと、それが取り込めるようになっています。 
スマホを持っている人はそれなりに楽しんでいました。 私も周りで持っていない人に画面を見せてあげたり、意味を説明したりしたのですが、スマホを持っていない人やこれをゲーム感覚で楽しめない方には、いま一つ…な雰囲気でした。


次の部屋は、食品サンプルで日本の伝統的な食べものを紹介するコーナー。 ミニチュアなどで、日本人や日本に行ったことのある人なら「かわいい」と表現するのでしょうが、そもそも日本食を知らない人には、どのように映ったのでしょうか。
次のコーナーでは、ようやく環境についてです。 
名古屋の万博の時のマスコットキャラ、キッコロとモリゾーが「地球のことを考えてみよう」のような解説をします。 

そしてここでも…また、デジタルなのよねー。 地球儀ではないので、画面をスマホのようにスワイプして地域を変えたり回したりできるので、子どもたちは大はしゃぎで色を変えているのですが、そのゲームが環境の「何」を伝えたのかというと、これに関しては、上っ面の情報を伝えた(というか遊ばせた)だけになってしまっているのが、残念でした。 (それについては、他の国を見た時に腑に落ちました。また後述します)
その次の部屋では、

中央では、イタリア語によるミュージカル。 各テーブルには、
日本の料理が、日本語とイタリア語で解説され、お箸でつまむと次のシーンに勧めたり点数になったりというこれまたゲーム仕立てになっています。 
私たちも同席になったイタリア人に、お箸の使い方やゲームのやり方を説明したのですが、ゲームなのでスピードが早く、「年寄りには、無理よ!」と途中で不機嫌になってしまったので、これも残念でした。 
本文とは全く関係ありませんが、日本館全体のテーマが「ハーモニー(調和)」で、ショーの歌の中に弊社の英語名「Armonia Service Co.Ltd」の中の「Armonia(Harmonyのイタリア語、アルモニーア)」がやたらと連呼されており、その度に嬉しくなりました(笑)
会場を出るとフードコートがあり、カレーのCoco壱番屋や寿司の京樽、人形町今半などが。
もちろん、奥には「美濃吉」もあったということですが、Expoの中でも破格の高値ということで、ソーシャルメディアでも随分騒がれていましたね。
全体としては、テーマを絞り切れず消化不良な感じに思えました。 日本として、世界に何を伝えたかったのか。 テーマの「未来を切り拓く」サブテーマの「世界を救う」の部分が、「何で」切り拓き、「どういう風に」救うのかという答えが示されていなかった。 では、日本食の紹介になったのかというと、ゲームや食玩を持ってきてしまったために、それがぼんやりとしてしまった。 これを見た多くの人たちは、「楽しかった」「面白かった」と思うでしょうが、それだけで良かったのか。 せっかくのチャンスだったので、もっと一貫したテーマ性で日本の食と環境を伝えてほしかったなぁと思いました。
あ、そうそう、これは強く言いたかったのですが、「アプリをダウンロードしてスマホを使いましょう」って50分使わせるのなら、ぜひ出口に高速充電器を設置してほしかったです。 その後、スマホが使えなくなって困った―。 それがソーラーかなんかでできていたら、「さすが日本だぜっ!」って思えたのですがー。
その後、環境先進国ドイツ館に行き、さらにその思いを強くしたのですが、それはまた次回。












何故か突然、遠近法を使った食卓。
そうそう、ここで解説。
日本館独自のテーマは、こちらでした。↓
メインメッセージ:
日本の農林水産業や食を取り巻く様々な取り組み、「日本食」や「日本食文化」に詰め込まれた様々な知恵や技が、人類共通の課題解決に貢献するとともに多様で持続可能な未来の共生社会を切り拓く。
サブメッセージ:
「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う。」
そして、この展示類の表したかったところは、ミラノ博「日本館」のサイトに詳しく載っています。
そして展示の最後&イベントは、ライブシアター。






