【特集】全ては、食卓を大切にすることから始まる
2010年 08月 13日
北海道の長男から、
「暑いのにエアコンがないから、涼しい東京に帰っていい?」
という電話が来ました。
「反対でしょっ!」
と思わず言いましたが、35度ですって(驚
「ついでに、お土産はアマゾンで頼んでおいてくれない?」
甘えるんじゃない!馬鹿ものっ!
食に対する考え方などを連載する「特集」です。
以前のものから読みたい方は、こちらをどうぞ
http://yasui-reiko.kireiblog.excite.co.jp/theme/d15ae154dc.html
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日本の食料自給率と私たちの食卓・50
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私が、自分の料理のコンセプトとしてお話しするのは、その土地に育った作物は、その土地の自然に添い、そこに住む人々の体を調整してくれる働きを持っています。
ですから、自分たちの土地にできる作物をおおいに誇って良いのです。
日本の食料自給率は低すぎる。
農業人口が少ない。
海外の輸入作物に依存しすぎる。
マスコミは、事あるごとにこう声高に叫びますが、低すぎるといっても、地方に行けば、まだ緑は溢れ、水は豊富にあります。
輸入作物についても、一時期の狂乱騒ぎは収まり、スーパーでは国産か輸入かをきちんと選べるようになりました。
農業人口については、まだまだ問題はありますが、若い人たちが農業に関心を持ち、良くしようと努力していることは確かです。
消費者である私たちにできることは、「食」とは命を支える元であり、文化としての発展をも伴う大切なものであるということを理解し、無駄に浪費しないことだと思います。
そして、作物が私たちの食卓に届くまでの過程に関心を持ち続け、適性な価格で食卓にのるように、目を見開くことです。
そうすれば子供たちは、自分の体を大切にし、家族を大切にし、社会を大切にしてくれるようになると思います。
全ては、食卓を大切に考えることから始まるのです。
(この特集は終わります)
自分たちの食べるものに関心を持つと、作る現場が知りたくなります。
食べるものに限らず、全てのことに関心を持つことから、社会の関係は始まると思っています。
…という訳で、うちの長男は農業をやりに北海道に行ったのですが、やっぱりまだまだ子供ですねぇ。
あのでっかい図体が帰ってくると思うと、急に我が家が狭く感じ始めるこの頃です。。。