山村幸広の一日、一グラム

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メジャーに最も近い日本人「丸山茂樹」 6月22日
 ゴルフというスポーツには色々な特徴があるが、一番の特徴は自分を邪魔するものがないという点である。打つ際に誰も邪魔をしない。声も出さない。ディフェンスがいない。自分を邪魔するのは自分自身しかいないのだ。よって「自分との戦い」「メンタルの勝負」と言われる。又、ゴルフは練習の量がプレーに直結しない。練習場でできた事が全くできない。そしてゴルフは継続的にうまくなれない。向上しまた落ちる。成長が止まる。あのタイガーウッズも最近、メジャーを勝てなくなっている。ゴルフは考えるスポーツである。よって考えが多ければ多いほどプレーを妨げる事がある。これほど継続的に成長しないスポーツはゴルフだけだと思う。

 しかしシロウトでも18ホールで100回ほど打つと、いくつかプロ並のショットや結果が得られる事がある。これも他のスポーツにはない。又、年齢を越えて戦える。70歳代のおじいさんに平気で負ける。一緒の目線でプレーを愉しめる。4人で朝出かけ、18ホールプレーして一緒に風呂に入る。風呂の後、酒を交わしプレーを振り返り談笑する。年齢を超え、全ての人と仲良くなれる。

 ゴルフの技量を測るひとつの基準として、1ラウンドで100を下回るという目標がある。この次に90を下回るという目標に変わるが、90を下回ると、100ヤード以下の短い距離のショットとグリーン上の、パターの腕の競い合いに変わる。最後はパターの勝負である事はいうまでもないが。これはプロにもシロウトにも共通している。パターは頭脳と精神力の差である。

 最初に丸山選手を見かけたのは1997年、六本木のフレンチレストラン「マクロー」であった。日本のツアーで活躍していた彼は、スターきどりのゴルファーという印象で、太っていて生意気そうな感じであった。まあしかたない、天才と言われ一番波に乗っていた頃であっただろう。その後、彼は米国の大舞台へとその仕事場を変えた。すると彼の精神状態は一変した。「挫折」「屈辱」「自己嫌悪」。ドライバーの距離も30ヤードほど後ろから。深いラフは打ってもでない。背も体も一番小さい。はっきりいって日本の天才は通用しなかった。しかし彼はそこで負けなかった。まず自分の肉体を改造した。どんなに酒を飲んで帰っても寝る前に1日100回の腹筋を欠かさずやった。筋力トレーニングをとことんやった。天才は秀才に変わろうとしていた。

 次に丸山選手に会ったのは、2003年の正月。場所はマウイ島のカパルアであった。毎年カパルアで行われるメルセデスベンツカップの為である。常宿のリッツカールトンに滞在していた小生は、ホテルの人から「丸山がくるよ。」と聞かされていたが、「ふーーん。」という感じであった。そして昼食にSUBWAYにいった際、彼を見た。別人の体格をした丸山選手がいた。引き締まった肉体。どちらかというと細身に見えるぐらいに。顔は日焼けして精悍に。そして何より顔つきが違っていた。男らしい素晴らしい目つきをしていた。6年前に見た丸山選手ではなかった。日本人が私たちだけだったせいもあるが、目があった。お互い笑った。その日から小生は丸山選手のファンとなった。

 その後、丸山選手と青木選手の対談番組を見た。青木選手はメジャーでのニクラウスとの死闘やハワイアンオープン優勝など、日本人ゴルファーでは初めて米国に知られるようになった選手である。野球で言えば、野茂選手である。その対談で青木選手が、「俺は今、自分の体の状態を高める為にやれる事を全てやっている。よく『心・技・体』と言うが俺は『体・技・心』だと思うよ。体がちゃんとしていなければ技も体ついてこないんだ。」それに対して丸山選手は完全に同意していた。小生は社員に、「体・心・技」と言っている。体がよくなければ心がちゃんとしない。技術は最後でいい。仕事は継続的に執念で実行すれば誰にでもできる。それがビジネスのよい点である。

 去年のこの時期、丸山選手はスランプ状態であった。それを克服してまた彼は強くなった。今年の早い時期に彼はツアー優勝を遂げている。彼はインタビューで、「本当にゴルフをやめようと思った。今この勝利が本当に嬉しい。」少し涙ぐんでいた。全てにおいて「克服」しなければいけない事があって、そしてその向こう側に「美酒」がある。人間を強くするのは「克服」である。「克服」を経験したことがない人に強い人はいない。丸山選手は強い選手となった。それを作ったのは彼自身である。スイングも進化している。昔のしなやかな大きいアークのスイングはない。小さく鋭いバックスイングと強いインパクト。ラフに入ればボギーのメジャーでは、点でボールを落とさなければならない。そのショットが打てるスイングに変化している。距離も確実に伸びている。ステージが大きくなってそのステージにあわせた自分を作り上げている。もし彼が日本ツアーでプレーしていれば今の彼はなかったと断言できる。ステージが大きければ大きいほど人間は進歩するのだ。小生は経営者として、社員に常に少しでも大きな舞台で仕事をさせなければならないと思っている。

 今年の全米オープンはすさまじく困難な環境のゴルフコースで行われた。世界のトッププロが戦って、4日間アンダーパーで廻った選手が2人しかいなかった。日曜の午後にテレビでプレーを見ていた。裏番組で日本のプロツアーをやっていた。全然違うゴルフゲームであった。サッカーでいえばワールドカップの決勝戦とJリーグの試合をやっているようなものだ。丸山選手は最終日、くずれて4位に終わった。しかしいずれ勝てるかもしれないと思った。あとは継続力と運であろう。トーナメントの前に彼は「今回はチャンスがある。」と言っていた。数年前なら「そんなわけないだろう。」と思ったが今はその発言に同意した。「克服」した人の意見には素直に耳を傾ける事ができる。結果は4位であったが大健闘した。いや大健闘と言っていてはいけない。もう過去の日本人選手とは違う。もう勝てる。勝たなきゃいけない。4位で悔しがらねばならない。彼はこうも言っていた。「今後10年は『もうやれる事はすべてやった。』『全てをゴルフに注いだ。』と言える様にやる」と。この言葉を若い全てのビジネスマンに贈りたい。そういう時期をへて「克服」し「美酒」を勝ち得て欲しい。

 今まで日本人のゴルフファンは岡本綾子、中島常幸があと一歩でメジャーを逃してきたのを何十年も深夜、早朝、TVで見てきた。もうそろそろである。間違いなく言える。

メジャーに一番近い日本人は、「丸山茂樹」である。

山村幸広

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