あれは小学6年生の春、音楽室にドラムセットがやって来た。
初めて見たドラムセット。
なんか、かっけー!って思った。
それから毎日、昼休みになると私は友人(四年後に清水さんと私と一緒に[ヨコチンバンド]を組むことになる女子)と二人で音楽室に通った。
暫くして、その友人から渡されたスコア(楽譜)はZARDの「君がいない」だった。
ませている。そう思ったが、とりあえずやってみる事にした。
毎日練習していると、少しずつだけど上手くなっていった。楽しかった。
友人はピアノを弾いた。どんどん楽しくなっていった。
その頃、音楽の先生は産休だったから代理の先生が来ていた。
すごくやさしくて、つるぴかハゲ丸君みたいにベロをぺろっと出すのが癖で、メガネでパーマのおばちゃん先生だった。
ドラムの譜面も、やさしく丁寧に教えてくれた。
ある日、いつものように昼休みに音楽室で友人と練習をしていると…「うるさい!勝手に触らない!だれがいいって言った?」って先生が怒鳴った。腰に手をあてて、眉間にシワを寄せて私たちを睨みながら歩いて来た。(今でも覚えてる)
産休から帰ってきた先生だった。
真っ黒な髪はストレート。化粧は濃いめ。口紅は真っ赤。"オンナオンナ"してて、笑うと怖かった。笑うのが下手だった。
その人の名前は、神戸(ゴウド)ってゆう名前だった。
「すいませんでした…。」って、しょんぼりしながら音楽室から出た。
大人って、色々あるんだな。
大人って色んな人がいるんだな。
って思った。
その日以来、昼休みに音楽室に行かなくなった。
行けなくなった。
神戸に来るとその人の事を思い出す。
その人は今どこで何をしているんだろう…。元気でいるかな。
というわけで〜?
本日はカミング神戸、皆の色んな想いを背負ってステージに立たせて頂きます。
ツベコベ言ってんじゃねーよ!
カミングー?
コウベーーー!!!
g(θuθ)n