
昔キャラ雄一
おや、楽屋にOTバンドのベーシスト小原礼さんがいる。なんでもテレビでユニコーンを見て、ドラムの川西くんのプレイにびっくりしてわざわざ昨日から見に来ているらしい。
阿部くんが通りかかると、「オルガンの音、最高!」と声をかけた。阿部くん、大先輩のホメ言葉に嬉しそうにニッコリ。礼さんは、日本で最初にイギリス・デビューした“サディスティック・ミカ・バンド”のメンバーだったベテラン。その人が札幌まで足を運ぶのだから、ユニコーンはただの面白バンドじゃないのだ。
ちなみに今回、OTが弾いているベースは“SGモデル”なのだが、これは礼さんの影響らしい。
やっぱ札幌パワーはハンパじゃない。ユニコーンがいない間も、OTがツアーや“三人の侍”などご当地限定スペシャルユニットを組んだりして、思い入れたっぷりなサッポロ・シチーだから、それに応えて客席も熱い。会場が暗くなると大歓声が上がって、あっちこっちでドッカンドッカンいってる雰囲気。お客さんは8;2で女性が過半数。
厚生年金会館のステージの広い間口いっぱいに、メンバーのイラスト入りの真っ赤なカーテンが掛かっている。このゆったり感がこのホールの特長。暴れ回るユニコーンにはピッタリなのだ。
昨日は雪が降ってたので外は寒いけど、会場はアツアツ。阿部くんのオルガンが鳴って、すぐにOTと分かるギターが響くと、会場がゴーっとウナる。
僕の快適シートの後ろの女性ファンは「ほんとにカーテンの向こうにユニコーンがいるの?」と、早くも上ずった声。川西くんのドラムを合図にメンバーが現われると、「ヒー」っと言ったきり、あとは日本語になってない。その気持ち、分かるぜ!
リズムがぐっと良くなっている。そこが昔との最大の違い。へヴィーな曲はしっかりへヴィーに、軽快な曲はウキウキ楽しいリズムに。Perfumeみたいな曲の OTのドラムが、うまい! てっしーもマラカスを一生懸命振って、いい感じ。EBIはCDよりワイルドなフレーズをどんどん繰り出す。ツアーが波に乗ってきて、演奏が素晴らしくなっている。
セットリストは山形のときとは違うパターン。こっちもいいなあ。特に昔ユニコーン・ナンバーは『ファン・ベスト』買った人には涙もんだぜ。
「今回は札幌で3回やってるんで、このあたりに長い間います。今回は久しぶりなんで、メンバーも仲良くしてます」とOT。
振り返って後ろの女性を見れば、もう完全に“昔の顔”に戻ってる。うーん、こういうのいいなあ。
そして、中盤、またまた謎の2人のラッパー登場。前回とは違うパーカー着てる。ドクロのマークが入ってて、山形のときよりーかわいいかも。客席にモノを投げたり、やりたい放題。最後は阿部くんが伝家の宝刀“ライトセイバー”で2人をばっさり切り捨て、自分も切腹という訳の分からないパフォーマンスで、盛り上がる盛り上がる。後ろの女性もヒーヒー笑いっぱなし。
アンコールで魅せたのは、阿部くん。昔よりギャグの切れが数段アップしてる。ここも昔と違うなあ。
「みんなはこの16年間、何してたんだ?」と阿部が聞くと、「待ってたあ」とかみんないろいろ叫ぶ。例の後ろの女性は「出産―!!」とか言ってるし(笑)。
そんな純情なオーディエンスを阿部くんはいじり倒して爆笑の渦。
最後は歌詞を♪札幌に行く~♪と変えた曲で終了。後ろの女性の「行かないでー」という叫びを残してメンバーは去っていったのだった。
打ち上げは当然朝まで。入り口でOTが用意してくれた肝臓薬を手渡され、後は覚えてないのだった。
こうなったら、次は横浜に参戦だあ!
(写真は、年金楽屋の貼り紙)