普通のブータンの話


神様の近くに住む幸福の国の人たち

というイメージがあって

それに、昨年の秋

イケメンの若きジグミ・ケサル国王が

ご夫婦で来日して



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国会での温かい演説もおおいに話題になったし

被災地に足を運んで子供たちと交流したり

カッコいいじゃないと

すっかりブータンファンに




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そのブータンの首相の側近を勤めていたという

日本人女性で、この本の著者

御手洗瑞子さんの講演に行ってきました。



ブータンで暮らして、仕事して、

地元の人たちと向き合った方だからこその話は

ブータンのイメージをじょうずにコワシてくれて

ほんと、楽しかった




ブータン王国

インドと中国に挟まれている
(なんだか濃い~場所)

唯一チベット仏教を国教とする国で、ゾンカ語を話し

現在は、英語も公用語。


学校の授業も英語だから

ネットで海外のニュースを英語で読んでいるという若者たちは

ゾンカ語を理解はするけど、

敬語が使えなかったりするらしい…

だけど、「なぜか国会中継はゾンカ語なんです。」と。



民族衣装の着用は決まり事らしいですね。

オフィス勤めの人もタクシーの運転手さんも民族衣装。

でも、夜、カラオケやクラブに(!!)繰り出すときは

ポロシャツとかも普通に着るし

若い男性たちはおしゃれに敏感で

”アバクロ”なんかも着ているそうです




ブータンの人たちはどうやら押しなべて、

クヨクヨと悩んだり

息づまって暗い顔、ということがあまりなく

アッケラカンとしているそうです。



その理由は

「カルマだからね~」と受け入れてしまう(?)こと。

というよりは

「まぁ、しょうがないか。」と…

日本人から見れば間違いなく

「それって努力でどうにかする範疇でしょ」

という内容であっても(笑)


現世のことも来世にシフトしちゃって

自分を追い込まない。

「けっこうゆるいんです。」と



それに、キレやすいらしい

そのキレ方もわりと激しくて

仕事中でも「ちょっと聞いてよ!」と始まって、

言葉にも、態度にも、思いきり出すし

人のせいにもして、

さんざん怒って

そのあとはケロリ(笑)

ちょっと意外~~

でも、「だって人間なんだからあたりまえでしょ」だそうです。



私の中のある種、神格化したイメージが一気に

『親近感』に変わりました


イケメン国王の写真も

「この人もキレやすいのかしら~」なんて眺めると

また違う印象です




御手洗さんは何度か言っていましたね

「ブータンの人たちは しあわせ上手」って。



突っ込んで聞いてみれば

私たち日本人と同じように不満もストレスも、ある。

だけど、

「私は恋人がいないけど、おねえさんが結婚したから、幸せ」

というように

人の幸せも、自然に自分の幸せとして思える。


幸せというものの捉え方が、広い

幸せの定義が、大きい





これって、

幸せ感を呼び込みやすい。

幸せと思える要素も機会も多くなる。

だから

『しあわせ感の貯蓄』もできて

大きな幸せを感じられそう

ハッピーサイクルですね




ブータンにも欧米化の波は押し寄せているけど

取り込み方や変化のスピードをコントロールしていて、

ブータンらしさを守りつつ、発展し、

近隣の大国ともうまく付き合っている。

政策など聞いていると

『巧みな国』という印象でした。

国民総生産ではなく『国民総幸福量』を唱えているあたりも




国民負担を当然のように唱えるどこかの国と

つい比較しながらお話を聞いていて

どこかの国の総理の側近として

ブータンの人を招いたらいいのに

なんて思ったでした。



(写真はネットの画像から借用しました)


   
  

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