女子シングルは、荒川さんが金メダルを獲得。すごいことをやっちゃいましたね!彼女はスケートなら何でもできる才能もあって、努力もできる人です。やはり努力を続けていなければ、運も巡ってこないのです。彼女の金メダルは、それだけの事をやってきた証でしょう。
荒川さんは長野大会ではじめてオリンピックに出場しましたが、当時はフィギュアスケートへの期待はそれほど大きくなく、彼女自身も上位に残れたらいいという気持ちだったでしょう。それが今大会、日本中の期待を背負っていた中での演技。それでも、落ち着いて自分の滑りが出来ました。彼女自身、コーエン選手が2度ジャンプミスしたことがわかっていたとしても、欲を出さずに色はなんでもいいからメダルが取れればいいぐらいの軽い気持ちで演技に臨んでいたと思います。その点、コーエン選手やスルツカヤ選手は、2人とも固くなっていた。2人ともジャンプで転ぶシーンははっきり言って珍しいです。男子もそうですが、一番冷静に滑ることができた選手がいちばんいい結果を残しました。
村主選手に関しては、出来に比べて点数が伸びませんでした。スピンなど細かいところで点数を稼ぐ事ができなかったのかもしれません。ただ、彼女の場合、シーズン前は、ケガで歩けないほどの状態でした。そこから再び練習を始めて、代表に選ばれ、そしてオリンピックでもメダルまでギリギリの戦いを見せてくれました。
それだけでも、いかに彼女が強い選手なのかがわかります。
そして安藤選手。4回転にトライすることはとても勇気がいることですが、しっかりとチャレンジしました。しかし、残念ながらその後の演技が崩れてしまいました。そうなってしまうようだと、4回転はやるべきではないでしょう。例えジャンプに失敗しても、選手はいろんな状況に対応できるようになる必要があります。4回転を跳ぶためには、4回転ジャンプの練習をするだけではなく、4回転を落ち着いてトライするために他の要素の精度をあげておく事が大切です。安藤選手は、これをいい経験としてもらいたいですね。 3選手ともお疲れ様でした。そして荒川選手おめでとうございます。