
コメントいただいた方、どうもありがとうございます。実はなかなかパソコンを使いなれていないのですが、今後もよろしくお願いします。
昨日はNHK杯に行ってきました。男子シングルの結果はみなさんご存じの通り、織田信成君が優勝し、高橋大輔君が3位。これで2人ともGPファイナルに出場ですね。
織田君は、フリースケーティング最初のトリプルアクセルで転んでしまったのにもかかわらず、高得点を出しましたよね。その理由として、トリプルアクセル以外に跳んだジャンプの質が高かったことがあげられるでしょうね。ジャンプを跳んだ後の流れも、プラス評価につながったと思います。
例えば、最初のジャンプは、トリプルアクセルこそ失敗しましたが、次のジャンプをトリプルルッツ+トリプルトゥループ+ダブルループに変更して成功させ、いい流れを作りました。その後に見せたダブルアクセル+トリプルトゥループ、トリプルフリップもプラスの評価だったのではないでしょうか。フリップの高さも幅も流れも素晴らしいものがありました。トリプルフリップの点数は5.5ですが、それに1点以上の評価が加算されているでしょう。 一方、大ちゃんは、コンビネーションの時、第二ジャンプでトリプルにしようか、ダブルにしようかと迷いがあったみたいで、ステッピングアウト(バランスを崩して前向きに滑る動き)してしまったんです。トリプルアクセルの評価点は7.5ですが、それがマイナスの評価になってしまうと、場合によっては難度の低いジャンプより価値が下がってしまいます。
今の採点だと、難易度の低いジャンプでプラスをもらっておけば、難易度の高いジャンプをひっくり返せる可能性があるわけです。
織田君の場合、トリプルアクセル以外の要素が確実なんです。しかもここまではできるという最低ラインが高い。だからトリプルアクセルを失敗しても、結果が出せる。
NHK杯の結果は、新しいルールの採点の影響がもろに出た形です。
選手はジャンプ以外に、スピンもステップも気をつかわなければいけない。これで4分半を踊るのは大変ですよ。このルールだったら、僕は前半1分でヘタレちゃいますよ(笑)。
それにしても、トリノ五輪代表レースは男子も女子もますますわからなくなってきました。本当にどうなるんでしょうね。