2009年の初頭、大阪で行われたイベントにて、僕らTRICERATOPSは初めてHOME MADE 家族と共演した。音楽の表現のスタイルこそ違えど、僕の中では以前から彼らと僕らの間にある共通点を見出していた。
語弊を恐れずに言うなら、それは「にせもの感」だ。ちなみに僕の中でこれは凄い褒め言葉。自分達にある、ある種のそういった部分にも誇りを感じている。つまり本物のロックの形が、苦悩を歌って轟音を掻き鳴らし、心を閉ざしたライフスタイルを送る事だとしたら明らかに僕らにそれは当てはまらない。でもそれでいいと思ってる。そんなロックのイメージはあまりに近視眼的だし、そういうスタイルに自分をはめ込んで安心感を得ることも馬鹿げてる。ヒップホップ界でいう本物=ハードコアラップの人達だとすればHOME MADEは正にロック界でいう僕らと同じようなポジションに位置してると思う。でも実は彼らは本当にヒップホップに詳しいし、確かなテクニックだって持ってる。その上で新しいヒップホップの形を追求してきた冒険者だ。そういう部分に親近感を感じてたし、自分達を重ね合わせてたわけだ。
そのイベントの夜、打ち上げの席でMICROくんと話した。世間話やうわべの話ではない。いつか一緒にやりたいね!そういう話だ。ホテルに戻り、近くのコンビニに行くと今度は偶然KUROくんと会った。ここでもコラボレーションの話になった!KUROくんは「よくある社交辞令はやめてくださいよ。やるなら本当にやりましょうね。」と言った。カッコいいなぁと思った。(2009年 2月9日のこのブログを参照!)それからは家が近所だったMICROくんと何度となく飲みに行ったりしながら、このコラボ話を暖めていった。
実は僕らのニューアルバムのタイトル曲"WE ARE ONE"は、何を隠そう元々HOME MADEとの共演をイメージして書いた曲なのだ!!ただ彼らとやるのならば、3人共がっつり参加して欲しかった。グループの形式上、見事に全員が参加できると分かってたから。U-ICHIくんにトラック全体をいじってもらって強烈なビートを作ってもらい、MICROくんとのデュエット形式にして、そこにKUROくんの必殺のラップが入る!!・・・描いたイメージはそんな感じ。ちゃんと実現したけど!!(笑)フィーチャリングとかではなく、完全な「TRICERATOPS×HOME MADE 家族」だ。
それならアルバムに入れるのではなく、そのあとに特別な形で出したい!そう思うようになった。とはいえこの"WE ARE ONE"という曲をTRICERATOPSだけのバージョンで残しておく必要もあると思った。大事なメッセージが歌われてるし、アルバムに収められた3曲のスペシャルなコラボ曲(どれも最高!!9mm卓郎くん、Mayちゃん、フミヤさんに心から感謝!!)を総括するテーマソングになると思ったから。だから一足先に僕らだけのバージョンが世に出る形となった。シンプルな骨組みだけのWE ARE ONEといった感じで、とても気に入ってる。
そして今回いよいよ、この曲が当初描いてた形で、"WE ARE ONE-Fickle Remix-"としてリリースされる。(リリースの形態については追って話します。)HOME MADEとのレコーディングは相当に楽しかった!!あんな笑いの絶えない現場は珍しいと思う。彼らは正に三者三様で(自分達もよく言われるが)最高に面白い!そして真の実力派だ。こんなとき尚更思うのが、「ジャンルなんて関係ない」ってこと!一見違うタイプの人って、敬遠しちゃったりするものだけど、人と人っていうのは実は共通点の方が多い。"WE ARE ONE"のメッセージがHOME MADE 家族とのコラボレーションによって、よりリアルに説得力を持って響くと思う。
より多くの人のハッピーを願って・・・
和田 唱