今日の天気のように、
まったく気分がさえない。

薬が効きすぎて何もかもが重たい。



気持ちのコントロールがめちゃくちゃ下手だ。

PV撮影以降、感傷的になっている。




この絵はその撮影の時に、
二十五年ぶりに会った高校時代の
恩師・天野潮彦氏からいただいたものだ。

おれの入学と同時に赴任してきた若い美術の先生で、
堅い校風の中、美術室ではタバコを吸いコーヒーを煎れパンを焼く、
といった自由を満喫していた男だ。

二年の時、女の子にフラれて凹みまくっていたおれを
(デビュー曲「やぶれかぶれ」のもとになった体験)
「美術部に入れ」と誘い、
必死で描いた絵(自画像)がその年の朝日展に入選した。


その恩師がこないだぶっきらぼうに、

「やるわ」

といってくれたのがこのナズナの絵。


「いい絵っすね」というと、

「何をエラそーに」と笑われた。

まあ、彼なりの二十五年ぶりの再会への喜びと手向けなんだろう。

とてもとても、嬉しかった。


少し気が楽になったのでこの辺で。