火事
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日曜日の朝のパリは、本当にのんびりしている。
お店もほとんど閉まっているので空いているのは午後いちばんまでのマルシェのみ。
ベッドの中でいつまでもゆっくりダラダラして、マルシェに食料を調達しに行き、帰りにパン屋に並ぶ。
そんなのんびりムードの日曜日の朝。
私も仕事は午後から。
ちょっとまったりしていたら、なんだか外が騒がしいような気がする。
男の子が何か叫んでいる。
女の人も何か叫んでいる。
交通事故でも起こってしまったのだろうか?
バブーも異常を察知して外の様子をうかがっている。
寝ぼけまなこでカーテンと窓を開けてみるとド近眼、メガネとコンタクトなしではな〜んにも見えない私のぼやけた景色にもハッキリ見える。
モクモク黒い煙。
そして明らかに異常な匂い…。
叫ぶ人々。
大慌てでメガネをかけてみれば5mも離れていない小さな道を挟んで向かい側のアパートの2階から真っ黒な煙が。
まだベッドの中でまどろんでいただろうスエットの人々が荷物を持ってアパートから飛び出て来ている。
ひょえ〜!!!
髪はボーボー、短パンにTシャツ、メガネちゃんなのに、逃げないと〜。
心臓がドキドキしすぎて、手が震えて、一発で入るはずのコンタクトが何度やっても何度やっても入らない(泣)。
こういうとき、何を持って行くもんなのだろう…。
部屋をあっちにいったりこっちにいったり、ジーパン履きながら転びそうになっている私を、逃げる準備万端のバブーが「早くしてよ〜。」という目で見ている…。
とりあえず、パスポート、滞在許可証、財布さえあればっとポシェットに突っ込んで。
道路に飛び出してみると、煙はさらにモクモク。
煙突からもモクモク。
消防車が何台も到着して、辺りは大パニック。
マルシェのお買い物から帰って来た火事現場のアパート住人のマダム達なんてそれはもう本当に大パニック。
パリののんびりした日曜日、バブーと私はこんな火事に巻き込まれてしまったのでした。
何台も出動した消防車とパトカーのおかげでそこまで大きな火事にはならずにすんだものの、焼けた部屋から真っ黒に焦げたものたちがどんどん運び出され、道に黒こげの山が出来ました。
物なんてなんてはかないものだろうって黒こげの山を見てちょっと悲しくなった。
風向きが違ったので被害はなかった我が家のアパートも、しばらく気分が悪くなりそうな空気が建物中に立ちこめて。
火事って本当に怖い。
特に建物が古くてぼろくて、隣同士も全く隙間がないパリの古い建物。
そういえば、こういう古いアパートって、防犯ベルすらないかもしれない。
この火事でも火事を知らせたのは人の声だけ。
熟睡していたらいつまでも気づかなかったのかもしれない…。
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恐かったよね。
私も初めてパリについた年、同じような経験をしているので判るわあ。同じ建物内の火災だったのだけれど、本当にああいうときって体が言う事を効かないものよね。
でも無事で何より。よかったです。
火って回るのが早いから本当に恐ろしい・・・
でも火事死亡の原因トップは煙なんだって?
煙を吸い込んで一酸化炭素中毒や意識不明になるのが危ないらしい
でも逆に煙さえ吸わなければ生存率は高いみたい
小学生の時にやった防災訓練って馬鹿に出来ないかも?
ちなみに私も同じもの持って逃げるな
でももっと大切なのは子供達!忘れないようにしなきゃ(笑)