築地本願寺の中にはレストランがある。
レストランがあるということは、当然、メニューにカレーがあるということになる。
カレーがあるということは、ボクが食べずにはいられないということになる。
そんなごく自然な流れで特製カレーライスセット（￥750）を食べる。
普段から特に美味しいカレーを捜し求めて食べ歩きをしているわけではない。
実際、新店や突然ランチにカレーを出し始めたようなお店をのぞけば、
都内のほとんどのカレー専門店は食べたことがあるわけだから、
カレーの食べ歩きという活動は今はほとんどしていないのだ。
それなのに、ボクが日常生活で動き回る中にカレーは次々と姿を現す。
まさか、築地本願寺の前をふらっと通りかかった男が、
レストランのカレー目当てで寺の中に進入してこようとは、住職も予想してないだろう。
そんな風に毎日はすぎていく。
そんなこんなで、毎日1食以上はカレーを食べる羽目になる。
ボクがカレーを食べるということは、このブログにアップされることになる。
で、特製カレーを食べながら、ある言葉が浮かんだ。
人体実験……。
そう、ボクは、長いこと、自分の体で人体実験をしているようなものなのだ。
この人体実験には2つのテーマがある。
まずひとつ目はこちら。
↓
●毎日欠かさずカレーを食べ続けたら人間の体はどうなってしまうのか？

少なくともブログを始めてから1年半以上経つけれど、
僕の体が危険にさらされるような症状は今のところ現れていない。
ブログを始めるより何年も前から毎日カレーに近い状態にはあるけれど、
それを含めても特に問題はないのだ。
そもそも、インド人は生まれてから死ぬまでカレーを食べ続けてるようなものだから、
そう考えるとこの人体実験には、あまり意味がないという気もする。
インドのカレーと違って日本の外食カレーは日本人的美味しさを追求するあまり、
入れなくていい（体に悪そうな）ものまで色々と入れてる場合が多いから、
そういう意味では、日本人が日本でカレーを食べ続ける実験としては、
意味が少しはあるかもしれない。
ま、いずれにしても結末は、ボクが体を壊して入院して痛い目にあって、
「毎日カレー食べるのは止めよう」と心に誓うのがオチだろう。
ん～、やっぱりこのテーマはあまり盛上れない。
ボクが興味のある人体実験は、ふたつ目のテーマのほうなのだ。
↓
●毎日欠かさずカレーのことを考え続けたら人間の体（頭）はどうなってしまうのか？

毎日欠かさずカレーを食べるということは、
毎日欠かさずカレーのことを考えているわけである。
遠距離恋愛している恋人どうしだって1日くらい忘れてしまうこともあるだろう。
食品メーカーやレストランなどでカレー関係の仕事に携わってる人は、
カレーのことを考えているかもしれないが、考える意味が違ってくるし、
休みの日くらいカレーを忘れてのんびりしたいに違いない。
ボクのやってる人体実験は、恋愛でも仕事でもないくせに
平日も休みも毎日欠かさずカレーについてふと考える瞬間があるのだ。
こっちは、なかなか前例がないだけに、貴重な実験になりそうだ。
結果はどう出るんだろうか。
脳みそがカレー味になってしまうのだろうか。
ま、ゴールが見えていないだけに、
いつまでこの実験を続ければいいのかすらわからないのだけれど……。
（水野）