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![]() ![]() 「この映画は、いまだに親指をしゃぶりが辞められない17歳の男の子のお話です。いつも自分を部外者のように感じていたり、母がいつか家族から離れてしまうのではないかと感じていたり、そういう不安は全て親指しゃぶりを辞めれば解決するのではないかと思っています。キアヌ・リーヴスがちょっとおかしな歯医者の役で登場します。さらに、バンビも出てくるし、キスもあります…。公開前なので、これくらいにしておきましょう(笑)。 この映画は、クレイジーだったり派手であったりというわけではありません。とてもシンプルに、人々の心情・内面を見つめていく映画です。 ![]() ■映画の着想は? まずは、ウォルター・ケルンの原作が大好きでした。嘘がなく正直で、嬉しさと悲しさが混在しているのです。原作を読んで、“まさに自分はジャスティン(主人公)だ”と思えて、だからこの映画はある意味自伝的でもあります。 ■家族の描き方について この映画は特に現実にあり得ない事が起きるわけでもないし、ものすごい悪役が出て来たりする訳でもない。この映画は、大人になっても色々と不安や問題を抱える両親と、背伸びをして大人になろうとしている17歳の少年の、とてもリアリスティックなストーリーなんです。 ■音楽、エリオット・スミスとポリフォニック・スプリーに関して エリオット・スミスは、音楽を通して内面をさらけ出すことのできる勇気のある人。僕にとってのヒーローでした。この映画に関わる音楽の全てをお願いして彼が承諾してくれた時は、本当に嬉しかった。映画化するための資金集めで断られ続けている苦しい時期も、「エリオットが音楽を引き受けてくれているんだ」ということが心のサポートにもなりました。だから、彼が亡くなった時は本当に落ち込んだ。 そんな時、ポリフォニック・スプリーのライブに行って、彼らの音楽から高揚感、幸福感を感じた。そして、これこそ、映画を見てくれる人に感じてほしいものだと思って、新たに彼らへ音楽をお願いすることを決めたんです。 ■豪華なキャスティングについて 僕は嘘をつくのが上手いから(笑)。 俳優には、当たり前のような型にはまった演技をしてほしくないと思っていました。そんな時、ティルダ・スウィントンが映画の脚本を気に入って出演をOKしてくれたんだ。彼女は俳優から慕われている人で、「彼女が出るなら」とキアヌも出演してくれることになったんです。しかも、本来ならばとっても高いギャラのところをユニオンで決められている一番低いギャラで引き受けてくれた。キアヌは本当に気さくな人で、例えば、撮影が終わると現場にいた300人くらいのファン全てにサインしていたよ! ![]() パンクロックやスケボーを通して、“力”をもらっていることは確かです。既存のものを破壊して自由になること。グラフィックを描く時も、「マイク。もっと自由になれ!!」って言い聞かせているんだ。 ![]() 東京は凄いところだよ。色んなものが集中している。グラフィックだって、アメリカや他の国のデザインが東京に集まっている。グラフィック天国だよ(笑)。 1週間もいると、「もっとやらなくちゃ。頑張らなくちゃ」って刺激されるんだ。 東洋的なことにも興味がある。実際、寺院に行ったり、本を読んで勉強したりして少しかじったからね。瞑想もするしね。 この映画にある、“大切なのは答えのない人生を生きる力”も確かにそういった思想には影響されているよ。答えがないから“悪い”とか“間違っている”という事ではないんだと言いたかったんだ。大切なのは、“わからない”という事を認め合うことなんじゃないかな。だからこの映画は答えのない映画なんだ。
by thumb-sucker
| 2006-07-10 23:25
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