2014年 02月 27日 ( 1 )

福島第一原発を視察して

今週の月曜日、福島第一原子力発電所を視察してきました。

私は6年前、つまり震災前に、第二原発の方は視察に行っていましたが、
第一の方は初めてであり、また
震災後としても初めての視察でした。

現地の方々や何度か視察に入られている方々にとっては、
各号機の様子も、原発の敷地内も、ずいぶんと状況はよくなったという
感想をおもちでしたが、

初めて訪れる私にとっては、すべてが衝撃的であったのです。
また第二ではありましたが、
以前に原発施設に入ったときのことを思い出すと、
「雰囲気」の違いはあまりに歴然でした。

ただ、一番印象に残っていることは、
作業をする人たちの様子です。

汚染水漏れがあった、停電があったなど、
作業の不具合ばかりが報道されますが、

浅田真央選手ではないけれど、
だれもミスをしようと思ってやっているのではない
という言葉がぴったりのように、

とにかく、事故後の処理、廃炉に向けての
一つ一つの作業に、懸命に取り組んでいるということです。
それこそ、世界に例のない作業ですから、
専門の英知を集めても、なお手探りで進めるような
工程ばかりです。

原子炉を冷やし続けながら、汚染水を取り出し、
そこから放射性物質を除去し、
きれいな水はまた冷却に使用したりという一つの作業。

一方で、自然現象で発生する地下水を、原子炉に流れこなまよう、
途中でくみ上げる井戸を掘るという作業。

原子炉建屋のがれきを取り出すという作業。
それも高線量の建屋には人が入れないため、
重機を遠隔操作で動かすという作業。

核燃料をプールから取り出し、容器に密閉して運びだす作業。

がれきや、タンク置場確保のために伐採した樹木、
また年間160万枚に上るマスクや防護服、手袋などの
「廃棄物」の処理のための焼却炉の建設

などなど、相当量の作業を、現在は毎日4000人の作業員で
一斉に行っているのです。

放射性物質は目に見えないものであるだけに、
結果は、その作業工程を一つも間違えることなく、
正しく行うことでしか得られません。

となると、どれだけの神経を使うか、それだけでも
彼らの重圧は相当のものであると思います。

また、作業員の休憩場所も、ようやくもうすぐできるという状況で、
今までは、まさに「息つく暇もない」状況であったのです。


もちろん、だからと言って、ミスが許されるわけではありません。
15万人の避難者、1500人以上の震災関連死を考えると、
大きな責任があることも事実です。

しかし、一方で原発の処理、
同時に福島の復興に取り組む
東京電力、並びに多数の企業の方々は、
懸命に取り組んでいることを、
もっともっと多くに方が心に留める必要があると
実感しました。

震災・事故からもうすぐ三年。
バスの中からの視察であれば、
頑丈な防護服の着用はもう必要ありません。
ここまで線量を軽減できたのも、
現地で働くすべての方々の努力のたまものです。


またこの視察のリポートは、
他のメディアも使いながら、
発信して行きたいと思っています。

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