感謝~麒麟がくる

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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」。

主君・織田信長を討った明智光秀の、「謀反者」という事実はなくならないものの、

主君を討つにいたる光秀の心情、

とりわけ苦悩を、丁寧に丁寧に描いたドラマは

初めてであったように思います。

これまで、「本能寺の変」の動機には、

いくつもの説があり、黒幕説だけでも片手では足りないくらい、

そして、そのどれもが「そうかもしれない」と思わせる根拠と共に、

長く語られてきました。

「麒麟がくる」では、

多くの説を否定せず、しかし、

光秀が、自分の責任において、信長を討つという決意に至る、

光秀の「責任感」が色濃く描かれたように思います。

横暴な信長にしてしまったのは自分だという責任を感じたかは、

わかりませんが、それもあったかもしれません。

そして、もし、横暴な信長を仕立ててしまった責任の一端が自分にあるのなら、

自分こそが、「麒麟」を連れてこなければならない、

その光秀の強い責任感と決意に、

今を生きる私たちは何を考えるのか、

そんな最終回であったように思います。



光秀の娘・たまが嫁いだ細川家も、

生き残りのために、苦悩を重ねたことでしょう。

しかし、謀反者の娘となった たま を生かしてくれたことで、

今、私はこの時代に生きています。

私は「麒麟がくる」のお陰で、一年間、

先祖に思いを馳せる機会を持つことができました。

歴史ドラマは、「物語」として楽しむのと同時に、

誰の上にもある、それぞれの「ご先祖様」に思いを馳せていただきく機会となってほしいと思っています。

その時々に、もしかしたら苦悩を重ねながらも、逞しく生き抜いてきた先に、

今の時代があること。

後世になって、どのような評価があったとしても、

先人たちが築いてきてくれた、全ての営みに感謝し、

今を生きる私たちは、命ある限り、精いっぱい生きていく。

光秀の生き方に触れ、そう思うことが出来たことは、

光秀のからのメッセージであったように感じています。



コロナ禍における困難の中、放映に携われた全てのご関係者と、

一年以上に渡り、光秀の生涯に興味を持ってくださった方々に

心からの感謝を込めて。



フジサンケイビジネスアイ掲載 >>

細川珠生 ブログ


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