留学生が述べる「感謝」

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9月28日㈯、代々木の国立青少年オリンピックセンターで

第23回女子留学生日本語弁論大会が行われ、

今年も審査員を務めさせていただきました。

全国31の会場、194人が参加して行われた予選を勝ち抜いてきた8か国8人が

見事な日本語でのスピーチをされ、

彼女たちから改めて日本の国を見つめなおす機会となりました。

優勝は、大阪大学で経済学を学ぶロシアからの26歳の留学生で、

彼女は13歳から、ロシアで剣道をはじめ、現在4段。

武道の精神から日本人の精神性を説く、素晴らしいスピーチでした。

準優勝の韓国からの留学生は、現在シドニー大学の学生で、

アメリカの在住経験もあり、

今の難しい日韓関係を、客観的、かつ冷静に分析、

少しでも関係がよくなるような独自の提案をする

勇気ある、そしてその内容も素晴らしいもので、

1位とは超僅差の結果となりました。

3位は、京都大学で遺伝子治療を学ぶ、黒人のアメリカ人。

黒人から見た日本をユーモアたっぷりに話し、

またモデル並みのスタイルと、チャーミングな笑顔、

そして頭の良さには歓声が上がるほどでした。

どの子も、異国の地で苦労しているだろうたくさんのことを乗り越え、

周囲に感謝する気持ちを述べていたことがとても印象的でした。

そして、すべての人が、

「これまでお世話になった方たちへの恩返しのためにも、

日本で学んだことを自分の人生に最大限生かしていきたい。

そして、自分も人の役に立つ人になりたい」

といいます。

人から親切にされた人は、それを返そうという気持ちになる。

愛情を受けた人は、人にも愛情を与えることができる、そう実感した弁論大会。

異国の地で一人頑張る息子を持つ母としても、

今年の弁論大会は私にとっても、特別な機会となりました。

きっといろいろな人の力を借りて頑張っているであろう息子が、

何年か後に、自分も、人のため、誰かの役に立てるようになりたい、

と思うような人になってくれることを願っています。

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細川珠生 ブログ


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