
ここ10年くらい
毎日朝起きるとまず自殺について30分みっちり考える鬱な私なんですが
ちょうどそのテンションが最悪のときに
知り合いのA君(10歳年下・男)から連絡が。
「にしかわさん、『海猿』見に行きませんか?」と映画のお誘いです。
『海猿』、結構面白そうだよなぁ、と思いつつ
どーにも健康的すぎて
ついていける気がしない。
でもせっかく誘ってくれたのに断るのもなんだと思い
何か他に今のテンションでも見れそうな映画がないかなーと
探していて見つけたのがこの映画、『ドッグ・デイズ』。
猛暑にやられ、当たり前の日常がやみくもなカオスと化していく人々を
観察した異様な群像劇
(『ぴあ』の紹介文より抜粋)
私はこの映画の監督ほど地獄を直視していない
(ヴェルナー・ヘルツォーク)
過激な表現を含みますので、18歳以下の入場を禁じます
(映倫)
なんだかお仲間のにおいがします。
これなら何とか見れそう〜!
とゆー訳で私の独断で映画を選び
渋谷のイメージフォーラムへ行って来ました。
感想を詩的に表現するとしたら
「体中の粘膜という粘膜を、2時間ずっと
紙ヤスリ(粗目)で擦り続けられるような映画」
簡単に言うと
登場人物が全員がキ○ガイ。
この映画の中では、すべての感情が一方通行で
一切報われることがありません。
もし地獄が存在するとしたら、こういう形をしていると思います。
また、このテーマに加えて観客の気を滅入らせるのが
これでもか!としつこく出てくる
オッサンのチ○ポ。
人間の肉体ってこんなに醜いものだったのか・・・
乱交パーティのシーンがあるのですが、まさに地獄絵図。
しかも修正はいっさいありません。
映倫は何をやってるのでしょうか?
お願いだからボカシ入れてくれ〜
生まれて初めてこんなことを祈りました。
骨の髄までとことん腐りきった映画でしたが
これが私のどん底テンションにぴったりはまり
何だか久しぶりに故郷へ帰ってきたような安堵感を覚えました。
最後にA君、
素直な君をこっちの道へ引っ張り込んじゃってごめんなさい。
帰り道のあなたの、うつろな目
が忘れられません・・・
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