毎度おなじみ大人用おむつ企画。
今回は更新さぼってたので本数多いですよー。
(★5つが満点)
『12人の怒れる男』(2007・露)★★★
面白い…けど長い。すんげぇ長い。
12人それぞれの事情を丁寧に丁寧に描く
このクソ真面目さはいったい何でしょう。
ニキータ・ミハルコフってこんな監督でしたっけ。
私はむしろこの人のフニャチンぶりが好きだったのですが…。
今これをリメイクした監督の意図がどこらへんにあるのか
現在のロシアの政治状況を含め、個人的に調査中。
『イーグル・アイ』(2008・米)★
試写室に入るとき、携帯を袋に入れて封をさせられ
金属探知機まであてられるという厳戒態勢のわりには
どーにも古臭いテーマに拍子抜け。
お題目がデカいと、空振ったとき目も当てられません。
『恋はワンダフル?』(1997・米/英)★★
ジャニーン・ガラファロ主演になる希少なラブコメ。
生き馬の目を抜くニューヨークと、アイルランドの小さな漁村の
カルチャーギャップがテーマですが、脚本のキレがいまひとつ。
このジャンルの傑作『ローカル・ヒーロー』がもう一回見たくなりました。
『最高の人生のは見つけ方』(2007・米)★★★★
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが
老境に入って人生の機微をうんぬん…
んで監督がこれまた手堅くロブ・ライナー…
あまりといえばあまりの王道感に、なかなか手が出なかった一本。
結局、当たり前のように面白い映画でした。
フリーマンの暴れはっちゃくぶりが最高です。
『ストンプ!』(2007・カナダ)★★
“ストンプ”ってゆーと
ドルビーのCMやってるアレをすぐ思い浮かべてしまいますが
一昨年公開された『ストンプ・ザ・ヤード』では
大学のバンカラ応援団がやってる伝統芸みたいな扱いで
(ラグビーのオールブラックスが試合前にやる儀式に似てる)
カナダ映画の本作では、ジャマイカ系移民の間で盛んな
ストリート文化として描かれています。
ブラックミュージック&ダンス好きとしてはこの差がちょっと気になる。
映画自体はごくごくフツーの青春ダンスものでした。
『ドグマ』(1999・米)★★★★
キリスト教のからみが面倒臭そうでずっと敬遠してた1本。
見てみたら、良くも悪くもノリがマンガっぽくて
オタク日本人にもすんなり腑に落ちる映画でした。
アラニス・モリセットは凄いハマリ役だなぁ。
ウンコの塊に襲われるのは嫌ですね、やっぱ。
『恋に唄えば♪』(2002・東映)★
優香の映画女優としてのキャリアを
『輪廻』まで3年にわたって封印せしめた凶悪な1本。
このつまらなさは確かに規格外。
上映時間の100分が、面かぶりクロール100メートル並みの苦しさです。
最近私は竹中直人がクレジットされてる映画は見ないようにしております。
『グリーン・フィンガーズ』(2000・英)★★★
クライブ・オーウェン、ヘレン・ミレン共演と
今から見ると豪華な組み合わせの小品。
都立八王子東高校・元園芸部部長のノルマとしてチェックしました。
劇中に登場する園芸コンクールは“ハンプトンコート・フラワー・ショー”ですが
それより規模が大きいと言われる“チェルシー・フラワー・ショー”では
ここ3年、日本人が連続優勝していることは皆さんご存知でしょうか。
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(2007・米)★★
ロメロ信奉者には悪いですが、はっきり言ってつまらん。
最近流行の“モキュメンタリー”手法が完全に空振りで
他には何ひとつ新味がありません。
タイトルにもクレジットされてる愛弟子たちが元気なだけに
ここらでいっちょガツンとしたの作ってくれないと
元祖といえども立場がヤバくなるのでは?
『マック』(1988・米)★★
『E.T.』の二匹目のドジョウを狙って作ったら
ドジョウがヤツメウナギになってしまった暗黒映画。
エイリアンの造形がとにかくグロテスクで
感情移入の余地が一切ありません。
アウシュヴィッツのやせ衰えたユダヤ人のようで、正視に堪えない。
最終的に彼らにアメリカの市民権を与えるというラストも
白人中心主義の傲慢さが見え隠れして言語道断。
『恋するシャンソン』(1977・仏/英/スイス)★★★
『去年マリエンバートで』のアラン・レネ爺さんが
若い才能、アニエス・ジャウィと組んで作ったミュージカル群像劇。
「セリフの一部分を既存の流行歌で吹替える」というワンアイデア映画なんですが
これが意外に面白い効果を生み出してます。
ナチスの将校がエディット・ピアフの声で「だってパリが好きなんだもの~」と
突然歌い出すオープニングから、どっぷりハマってしまいました。
『ニューヨークの恋人』(2001・米)★★★
先日取り上げた、ジェームズ・マンゴールドの作になるラブコメ。
タイムスリップ、カルチャーギャップギャグ
貴族と平民の価値観対決、ラブストーリーと
詰め込みすぎてやや消化不良の感があり
結果的にキャリアウーマン向け接待映画に。
それより何よりメグ・ライアンが賞味期限切れです。
『宮廷画家ゴヤは見た』(2006・米/スペイン)★★★
ハビエル・バルデムの豹変ぶりは面白いですし
ナタリー・ポートマンもめちゃめちゃ頑張ってるんですが
どこか求心力に欠けるのは、やはり主人公が傍観者だからでしょうか。
ミロシュ・フォアマンにはやはりさらなる高みを期待してしまいます。
『恋のからさわぎ』(1999・米)★★★
ヒース・レジャーのブレイク作。
なるほど、こんな感じで出てきたんですか彼は。
校庭で「君の瞳に恋してる」を歌うシーン、確かに輝いてますねぇ。
孤高キャラのジュリア・スタイルズが聴いてる音楽が
意外とぬるいガールズ・ロックだったりするのは
やはり最近流行の“オタクから見た学園生活”ムーブメントの
出現以前だったということなのでしょう。
妹が着てる「阪急電車、急行は速い」Tシャツが謎…。
『フォクシー・レディ』(1980・米)★★★★
ジョディ・フォスターのコギャル姿が超絶的にカワイイ!
彼女のキャリア中、最高の萌え度を誇るのが個人的にはコレ。
複雑な家庭環境とドラッグ中毒でドロップアウトしていく
シェリー・カリー(ザ・ランナウェイズの元メインボーカル)が
土屋アンナ似のルックスでまた素晴らしい。
エイドリアン・ラインの長編デビュー作でもあります。
いくつかある女子版『スタンド・バイ・ミー』(こちらの方が古いですが)の中では
ダントツに良く出来ていると思います。
『アナトミー』(2000・独)★
フランカ・ポテンテ主演のうんこ映画。
『天使が降りたホームタウン』(1989・米)★★
ここのところ個人的に追っかけている監督
アンドレイ・コンチャロフスキーのハリウッド第5作。
知恵遅れのジェームス・ベルーシと
脳腫瘍のウーピー・ゴールドバーグのオフビートなロードムービー…
と書くと結構良さそうに聞こえますが、どこか散漫でやりたいことが見えず。
すでに何かが壊れ始めています。
『デッドフォール』(1989・米)★★
同じくコンチャロフスキーが監督。
いきなり作風が一変して
スタローンとカート・ラッセル主演の娯楽アクション。
出来は普通だと思いますが、この監督を知っている人間が見ると
「何か大事なものを捨てた」感がありありで、非常に痛々しい。
この作品の2年後、原点に戻って
硬派な意欲作『インナー・サークル 映画技師は見ていた』を撮った後
劇場映画からは遠ざかることになるコンチャロフスキー。
ソ連に残った実弟ニキータ・ミハルコフのキャリアと比べてみるのも
なかなか興味深いのであります。
『さらば冬のかもめ』(1973・米)★★★★★
何度見てもよろしおすなぁ…。
ささいな窃盗で軍刑務所に8年の実刑を食らってしまった若者を
護送するおっさん軍人2人。
ハル・アシュビーの素朴な味が全篇に染みわたる珠玉の名作。
凍った湖の上で「パン抜きのホットドッグ」を食べる
3人のしょぼくれたたたずまいは
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の元ネタか。
途中やたらと日蓮宗にかぶれたアメリカ人が出てきますが
あれはもしかして創価学会?
『ブーリン家の姉妹』(2008・米)★★
姉妹の愛憎の話なんですが、どーもねー。
スカーレット・ヨハンソン演じる妹は日和見主義者で自主性ゼロ。
ナタリー・ポートマンのお姉さんはちょっとキツい性格なんだけど
悪人になりきる覚悟はなし。
世間での評判は割といいようですが
とにかくキャラクターの性格が中途半端でイライラする映画でした。
ところで見た後に聞いたんですが
アナ・トレントが出てたってホント?
『しあわせのかおり』(2008・東映)★★★★
まったく期待してなかったんですが、意外と拾い物。
中谷美樹は顔がガイコツなので大の苦手なんですが
不器用だけど一生懸命なシングルマザーの役で
見てて痛々しい感じがハマってたと思います。
藤竜也が作る「トマトの卵いため」、超おいしそう!
『マルタのやさしい刺繍』(2006・スイス)★★
スイスの保守的な田舎町のおばあちゃんが
若い頃の夢だったランジェリーショップを開くとゆーお話。
うーん…普通。
『悪魔のリズム』星なし
キューバがらみらしいんで一応見とくかーと試写に行って
完全に外した1本。それはそれはひどい出来。
日本人が製作にからんでなかった、絶対に公開されないレベルです。
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