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やっぱり富士山と桜はいいねえ:「富士と桜と春の花」(山種美術館)

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春の陽気に誘われて行ってきたー。

特別展 富士山世界文化遺産登録記念
富士と桜と春の花


「日本画にみる富士」
「名所絵のなかの富士」
「富士と桜と春の花」
という三つの切り口で展示された日本画,水墨画,浮世絵など。

横山大観とか葛飾北斎とか見応えのある作品ばかりなんだけど
私があっこれ好き!って思うのが全部
奥村土牛の作品だった。

なんだかぽかんとのびのびした筆遣いと色に惹かれるのだった。

あと、大好きな小倉遊亀が描いた富士山も好きだったなあ。

こういう出会いがあるから、やっぱりお出かけしなくっちゃね♪

前期は4/13まで。
後期は一部作品を入れ替えて5/11まで。

キリッとしててダイナミック!幕末に活躍した日本刀の名工:「清麿」展(根津美術館)

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久しぶりの根津美術館
リニューアルしてから行ってないから
少なくとも4年半ぶり。

生誕200年記念 特別展「清麿」が観たかったのだ。

幕末に活躍した日本刀の名工。
彼が残した中から選りすぐりの名刀およそ50点が観られる展覧会。

刀にもいろいろあって、
長い切先が印象的なものや
大きく長いもの。
反りが大きいもの、ほぼまっすぐなもの。

刀の刃の部分の波模様(刃文:はもん)が美しく、
ここに刀工の特徴が発揮されるそう。

刀を見比べたことってないけれど
全体的にキリッとシャープな潔さが気持ちよかった。

また刀を収めている鞘の細工は今観ても
かっこよくって、欲しい!って思う。
色の組み合わせや模様が新鮮。
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そして根津美術館って全体の雰囲気もとっても好みだわ!
なんで今まで行かなかったんだろー。

ああ、もったいない。

4/6(日)まで。

タイトルに惹かれて行って来た:「描かれた風景 ~絵の中を旅する~」静嘉堂文庫美術館

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お庭の梅もきれいだった。

こんな美術館があることすら知らなかった。

静嘉堂文庫美術館

ふと、なんかおもしろい展示やってるとこないかしら?と検索して見つけたのが
「描かれた風景 ~絵の中を旅する~」

絵を描くことも旅をすることも好きな私。
行かなくてはっ!さらにこの展示の後、この美術館は改修工事のため
一年半休館らしいし。

で、かなりアウェーな場所に行ってきた。

二子玉川駅からさらにバスに乗る。
なんで美術館って行きにくい場所にあることが多いの・・・。

でも、やっぱり行ってよかった♪

重要文化財の「四条河原遊楽図屏風」がまずはバーンと目に入って来る。

江戸時代初期の京の賑わいを描いた図。

犬のサーカスみたいなのとか
ハリネズミの見せ物とか
遊女歌舞伎とか
町の人々の様子が描かれている。
ひとつひとつ観るのも楽しい。

そして歌川広重や歌川国重が描いた色鮮やかな名所。
ああ、こんなにポップで和風な風景、描けるのすごい、うらやましい、憧れる。

この美術館は富士山が眺められるというのでも有名らしく
富士山が描かれた風景画も多数。
(しかしこの日は天気はよかったけれど富士山は見えず)

私は、那智の滝を描いた
鈴木芙蓉「那智山大暴雨景図」に一番感動した。

風に煽られて大きな滝の水が吹きすさぶ様子。
かっこいい!
水墨画って奥が深いなあー。
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バス停から美術館に向かう道も趣があっていい感じ。

シャネルの甲冑とか♪野口哲哉の武者分類図鑑@練馬区立美術館

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ふうう・・・遠い・・・。
初めて来たわ、中村橋駅。

そこからすぐのところにある「練馬区立美術館」。

野口哲哉展
「野口哲哉の武者分類(むしゃぶるい)図鑑
を観にはるばる来たのだった。

樹脂やプラスチックなど現代的な素材を使って
昔の鎧をまとった武者たちを再現。

細かなところまで再現あるいは想像して
こんな甲冑あったかも、
こんな兜あったかも、
なんて思ってしまう。
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シャネルマークの甲冑を着てポーズを取っている紗練家の武者。
鹿の角やウサギの耳が付いた兜をまとうサムライたち。
鎧姿にリュックと軽快なスニーカー姿でくつろぐ若き武者もいる。

鎧兜や甲冑そのものが
改めて観るととてもかっこよくて
これ、軽い素材で作ればファッションに取り入れられるかも
ちょっと着てみたいなあなんて思った。

そうして、それらをまとっている武者たちが
もし今ここにいたとしても
友達になれそうだなあなんて、不思議なつながりを感じたのだった。

4/6(日)まで。

行ってよかった。

超刺激的♪増田セバスチャン×佐々木俊尚『世界が注目するジャパンカルチャーの現在と未来』

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「Tokyo Art Navigation 」の関連企画
増田セバスチャン×佐々木俊尚のトークイベント
『世界が注目するジャパンカルチャーの現在と未来』

おもしろかった。

あっという間の一時間半。

覚えていることだけ書いておこうっと。

増田セバスチャンさん。
高校時代、SNSがなかったから原宿へ行って
自分に似た思いやファッションの人たちとつながっていた。
そうして裏原宿に小さなお店を出し
そこに同じような気持ちの若者たちが集まり
そこから原宿Kawaiiカルチャーは街へ広がり
SNSの登場でファンは世界中に広がり
震災後にはアイコンであるきゃりーぱみゅぱみゅの登場で
「原宿Kawaii」は爆発的に広がって来た。
そして今開催中の、初のNY個展が話題になっている。


そういうことをスライドを見せながら
とてもわかりやすくおもしろく紹介して下さった。

今はSNSを使って、自分の居場所を見つけることがとても簡単になってきた。
でもやはり増田さんが若い時に
「書を捨てよ町へ出よう」を読んで感化されたように
やはり外に出て体験しないとわからないこともある、
だからもっともっと日本の外に出て
いっぱい迷ってそこから見つけられることがあるはず、と。

佐々木俊尚。
今、自分の居場所がないって感じている人たちは多いだろうけど
いったんリセットして
日本の外に出て戻って来た時に
自分の居場所を見つけることができるかもしれない。
日本にはすばらしい文化や国民性などがいっぱいある。
日本にいるとそれに気づかないけれど
いったん外に出てみるとわかるはず。

以前なら、小説だと主人公がどんどん成長していく物語が流行ったけど
村上春樹の小説は主人公の「今」を切り取ったもの。
アートもファッションも「今」をどう表現するか、
そういうところに「原宿Kawaii」はぴったりはまっている。
おたくとサブカルのラインも曖昧になり
マスにウケるものとそうでないものとかもなくなり
さまざまなカルチャーが少しづつ混ざり合って
おもしろいものができるんじゃないかな。


増田さんの中の「リアル」は
幼少期の商店街のチープなモノたちの原色であり
彼が青春時代に流行った「ワイズ」とか「コムデギャルソン」ではなかったそう。

佐々木「ワイズとかは日本的な侘び寂びに近い感じだけれど
日本はそれだけじゃなくて歌舞伎に代表されるド派手な装飾的なものも
たくさんあるし」

うん、たしかに。
大漁旗だってとってもカラフルだし。

増田さんの「カワイイ」はちゃんと彼が本当に好きでたまらないものたちで
出来ているから、表面的なところだけになっていないんだなー。
NYでの展覧会、スライドだけでも圧倒的な迫力だった。

ふたりとも
「今ってとってもおもしろい時代だ!」っていうのを強調してて
来場された人たちもとってもワクワクしたんじゃないかなあ。

私の原点はなんだろう?って考えた夜でもあった。

またそれについても書こうかな。

ますますお米が好きになる♪コメ展(東京ミッドタウン ガーデン 21_21 DESIGN SIGHT)

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日本の美味しいお米。

そのお米をあらためて美しいなあすばらしいなあと思える展覧会。

コメ展

タイトルのシンプルさも好きだわ。

入るといきなり巨大なお米オブジェ。
お米一粒一粒をまさに実感出来る。
でもかなりコワい。

そして繰り広げられるお米ワールド。
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きちんとお米の成り立ちから学ぶことができ
いろんなお米を知ることができ
お米にまつわる道具のストーリーもわかり
お米を取った後のもの(ワラとか)からなにができるのかとか
お米から作られる食べ物やそれ以外のものも知ることが出来る。

しかも展示の美しさとアイデアのおもしろさといったら!

なんてすばらしい企画。

いろんなしめ縄がズラリ。
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窯でお米を炊く難しさが体験出来るコーナーも。
(私は33点で、全然炊けずおかゆ以下のものが出来上がった・・・)
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お米双六では、種をまき
途中でイノシシや害虫にやられて稲が育たなかったり
ようやく育っても台風にやられたり
出来上がったお米が「餅」や「のり」や
みんなの食卓に行くゴールまで体験でき
本当にお米を育てることや農業の大変さを少しだけれど
実感出来る。
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ぬかは化粧品や飼料になり
ワラはしめ縄や納豆の包みに。

お米は、ごはん以外にも
日本酒や餅、お団子に。

見終わったらますますお米が好きになった!

6月まで開催されるけど
終わりに近づくにつれ絶対に混むので
今ならゆっくりまわれるから、ぜひ今のうちに。

初期のドローイングに釘付け!アンディ・ウォーホル展(六本木ヒルズ 森美術館)

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少し前に、アメリカンポップアート展
アンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品は堪能したけれど
彼のドローイング作品の実物を見るのは初めてだった。

そう、これがお目当てで出かけたのだった。

アンディ・ウォーホル展:永遠の15分(六本木ヒルズ 森美術館)

彼のドローイング作品が大好きで
本もいくつか持っている。
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どうやって描いてるのかなー
なんの紙に描いてるのかなー
大きさどのぐらいなのかなー

ってずっと気になっていた。

ヴォーグなどのファッション誌や商品広告用に描かれた
イラストレーターとして活躍していた初期の作品。

どの作品も想像よりも大きい!

そして鉛筆でシュルーッと描かれた細い線で表現された男性の顔や
ブロッテド・ラインという方法でインクで描かれたパンプスや鳥など。

淡くて細いラインなのに、迷いがなく美しい。

かなりの数が観れて大満足。

もちろんシルクスクリーン作品も圧倒的な数で
プレスリーやマリリンモンローなど
カラフルで巨大な作品に囲まれた部屋ではボオオーッと眺めるばかり。

400点ぐらいの作品が飾ってあるそう。

ウォーホルのスタジオ「シルバーファクトリー」の再現したものや
そこに出入りしていた人たちの写真なども楽しい。

私は、イーディが好きなので
彼女が主演したウォーホル映画が観れたのも嬉しかった。
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会場限定グッズも買った。
iPhoneが入るサイズのバッグでSuicaを入れるファスナー付き。
裏には違う猫のイラスト。
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堪能するには時間がたっぷり必要なので
余裕をもってお出かけくださいませ。

1人で静かに向き合いたい作品たち:ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ@原美術館

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ベルギーの現代美術家 ミヒャエル ボレマンス。

その展覧会に行って来た。

ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ

場所は原美術館
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これは国内の美術館では初の個展。
彼の事、知らなかった。

30点あまりの作品と映像作品。

原美術館のレトロな建物の白い壁に
茶系で透明感のある油絵が静かに並ぶ。

そこに描かれている人たちは
みんななにかをそれぞれ行っていて
あるいはなにかをそれぞれ考えているようにみえて
消えてしまいそうに儚げにも
ふと立ち止まっているようにも
少し前に行こうとしているようにもみえる。

そして映像作品が、絵画作品とイメージが全く同じなのに驚く。

原美術館、平日人が少なくてオススメ。
静かにみつめたい作品ばかりなので、ぜひ。

余韻に浸りたいなら庭に面したカフェも♪

3/30(日)まで。

伊藤若冲・奥村土牛などが描くかわいいがいっぱい!:Kawaii日本美術(山種美術館)

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広尾の山種美術館、初めて行った。

おめあては
特別展 Kawaii 日本美術

この冬一番(?)っていうぐらい寒い中、
恵比寿駅から16分ぐらい歩いて行ったかいがあったよー。

日本にはいっぱい日本ならではのかわいいがあるんだなあ。
ポップで派手な「かわいい」はあんまり好きじゃないけれど
こんな控えめで渋めでキュートなかわいいは大好き。

ころんとした子犬たちや
ぼんやりしたふくろう、やっぱり動物はかわいらしい。
でも動物以外でも、小さくてかわいいもの(ほおずきとか)や
いっぱい集まってる様がかわいいとか
かわいいの表現やモチーフはいろいろ。
女性目線のかわいさ&美術作品としてのクオリティの高さで
飽きる事なく楽しめた。

私は、奥村土牛「兎」
川崎小虎の描いた鹿の絵(タイトル忘れた)
が好き。

会場はほどほどの大きさで、展示も見やすくて
平日で寒かったせいなのか空いていて
お客さんたちも静かで
とてもいい時間を過ごせた。

最近、展覧会に行くと音声ガイドを借りる事にしてるの。
以前は、自分の気持ちの赴くままに観たいなと思っていたんだけど、
一度借りてみたら、興味深い事をいろいろ教えてくれるし
絵の横の解説を読まなくて絵だけを見ていられるから。

メインビジュアルに使われている伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」は
2/4~の後期で展示されるそうなので
もう一回行こうっと。
そして次回は本当に自分の好きだなーと思う絵を
たっぷりと自由に味わうのだ。

~3/2(日)まで。

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