3.11~地元を撮り続ける写真館の方の写真集「南三陸から」

写真を撮られた佐藤信一さんは、
南三陸町で写真館を営まれていて、店も家も流され被災された方だそうです。
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地元に住んでいる方ならではの、悲しみを秘めながらも、
温かく相手によりそった目線での写真の数々。
悲しい場面もいっぱいあるけれども、
撮っている佐藤さんのみんなに伝えたい強い思いが伝わってきます。

こういう写真を見るのはできれば避けたいと思っている弱い心があったけれど、
笑顔の人々に強い希望を感じます。

最初の数ページは、2007年~の震災前の美しい町の様子。
春が訪れ、新緑が溢れ、海の青が濃くなり、ひまわりが画面いっぱいの笑顔に見える・・・。

そんな震災前の写真たちの後、3.11に町が飲み込まれ、
不安そうに見守る人々、なにもなくなってしまったグレーの景色が続きます。

9.11までの半年間の写真。

そこにいる人たちは、手を合わせ祈ったり静かに泣いていたり
笑顔でVサインしたり海を眺めたり再会を喜んだりしています。
レンズを向けてごめんなさい。
でも辛い記憶も記録として残さないとと思う。
二度と繰り返さない為に

もう、つらい写真は撮りたくない。
佐藤さんの書かれた文章が時々挟まれています。

息子さんを含めた卒業生の集合写真。
3.12の卒業式に飾るはずだった写真が、中学校のガレキから見つかったもの。
しわくちゃになった写真には、
美しい町並みを背景にした笑顔の中学生たちが写っていました。
5年後、成人となった君たちがこの坂で再会することを願う。
本当に。

佐藤さんは今もこの土地に住み、写真を撮り続けていらっしゃるそうです。
これから町が復興していく道のり、ずっと見させて下さい。

すてきな写真をありがとうございました。
たくさんの方にも見てほしいです。
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写真集一冊につき300円を、さらに利益が発生した場合は
その全額を南三陸町への義援金として寄付されるそうです。


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