老い,認知症,孤独・・・重いけれどそれをやさしくユーモラスに:映画「しわ」

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私はあまりアニメーション映画が好きではない。
だけど、この作品は、別。

本で読んでとてもいい作品だなあと思っていたので観に行ってきた。

その時の感想→悲しくやさしい老人ホームのお話「皺」

スペインのイラストレーター、パコ・ロカの漫画「皺」を原作に
同じくスペインのアニメーター、イグナシオ・フェレーラスが監督。

それは本と同じく味わい深い作品だった。

元銀行の支店長を勤めていたエミリオ。
介護できなくなった息子夫婦は,彼を養護老人施設へ預ける。
同室のミゲルは誰彼構わず金をせしめる抜け目のない老人。
自分はなんのために家族を養ってきたのか・・・
エミリオはいつまでもかたくなな心のままだったけれど
ある日、自分がアルツハイマーであることに気づくのだった・・・。

人の事をオウム返しにしゃべる元DJのラモン、
アルツハイマーのモデストの介護のために一緒に入所している妻ドローレス、
孫のためにバターやジャムを集めまくっている老婦人アントニア。

他にも多くの老人たちが登場。

彼らは、それぞれ自分を保つために
自らの心をだましたり
過去の思い出の中に生きたり
今の暮らしの中に小さな楽しみを見つけようとしている。

それを私はただ、事実として受け止めることしかまだ出来ない。

今まで、「どう生きるか」については何度も考えたことがあるけれど
「どう死ぬか」って考えたことがないから。

ただ、人を尊敬することやお互いの違いを認めることや
だれもが一人で生きているわけではないってことや
そういうことを再認識しようって思った。
ひとりひとりにそれぞれの人生や家族や仕事や思い出があって
老人でひとくくりにしちゃってはいけないなと。

この映画を見終わると
特にミゲルの行動を見ていると
どんな立場や環境であろうと
人としてどう生きるかとか
そこで何を行うのかそれがとても大切だなあと
いろいろ考えちゃうのだった。

たくさんの人に観てほしいな。

本もおもしろいよ!


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