明けない夜はないんだなあ:横山秀夫さんのインタビュー記事を読んで(ダ・ヴィンチ)

明けない夜はないんだなあ:横山秀夫さんのインタビュー記事を読んで(ダ・ヴィンチ)_d0339885_13061232.jpg
横山秀夫「64」

「64」は、Kindleを買ったばかりの私に
夫が「横山さんの新刊、おもしろいらしいよ」と教えてくれたから。

私のKindleで購入した本の一冊目になったのだった。

そして男臭い警察小説なのに、ぐいぐいと引込まれていった。
その時の感想↓
男たちの人生,職務,家庭,戦い,葛藤・・圧倒されて引込まれたっ:64(横山秀夫)

でね、ダ・ヴィンチ7月号に横山秀夫さんのインタビュー記事が載ってたの。

そこで初めて7年ぶりの新作にいたるまでの横山さんの数々の苦難を知った。

(なんとなく要約↓)
11年も前に書き始め、別の連載に追いまくられているうちに心筋梗塞。
療養もそこそこに「別冊文藝春秋」で連載を開始。
でも思ったようにストーリーが進まず連載中止。

2005年再び着手し、連載を大幅手直し、2009年に単行本出版が決定。
しかし納得いく作品にならず直前に刊行を中止。

新作を心待ちにしているファンのために再び着手。
今度は記憶障害に襲われる。

廃業も考え、庭仕事の毎日。

それらを経て、全面改稿を重ねる。
よく書けていた部分も、この小説には必要がないと思ったらばっさりと捨てたそう。

・・・このインタビュー記事を読んで
「ああ、だからこそあんなに研ぎすまされた小説が完成したのか!」と納得。

でもずっと第一線で書き続けているイメージの横山さんが
こんなに悩み、書けない日々があったなんて。

この記事1ページにそれらの全てが書かれているとは思わないけれど
行間から、そして横山さんの穏やかな表情の写真から
いろんなことを考えちゃった。

「明けない夜はない」これは私が時々絶望的になった時によく思い出す言葉。
あるときは諦めて時間の過ぎるのを待ち
あるときは周りの人の力を借り
あるときは少しだけ動いてみる。

横山さんの最高の新作を読み、そしてこの記事を読んでまた思い出した。
(単行本)(電子書籍)

初エッセイ「東京おとな日和」にいただいた感想や最新情報は
「東京おとな日和」特設サイトに載せています。
ぜひ見て下さいね。
<< 夫が作った晩ご飯:浸し豆 表紙描きました:短篇ベストコレ... >>

Copyright © bizki Inc. All rights reserved.