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グドルン・ツァップさんの展覧会、ダルムシュタットで4月15日まで

今年1月に100歳の誕生日を迎えられ、いまもお元気のグドルン・ツァップ・フォン・ヘッセさんの小さな展覧会が彼女の住む街、ドイツのダルムシュタット市で4月15日まで開かれています。これがポスター。

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グドルンさんの100歳を祝って今年発売された Hesse Antiqua の使用例です!

この展覧会のことは、実はきのうグドルンさんのお宅にお邪魔してお茶をいただいていたときにはじめてうかがって、じゃあすぐに展覧会観てきます!といって行ってまたお宅に戻り、グドルンさんに感想をお伝えしました。

会場はダルムシュタット市中心部。ちょうど路面電車の軌道の工事中でちょっとごちゃごちゃしていますが、脇を見ると、芝生に咲いた白いクロッカスがようやくきた春の訪れを告げています。

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これは会場の建物。この「INTeF」(Institut für Neue Technische Form)という字が目印。

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展覧会場はコンパクトながらも展示の点数が多く、明るいので作品の細部をじっくり眺めるのには最適です。

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昨年のフランクフルトの展覧会ではお目にかかれなかった、グドルンさんの製本の工具も展示されています。

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長い棒の先に真鍮製の円盤がついた道具で金箔の罫線を本の表紙に入れる作業をしている若き日のグドルンさんの写真もあります。以前この作業についてグドルンさんご本人に伺いましたが、定規などはいっさい用いないそうです。

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開館時間:火曜から土曜までは 11:00 – 18:00、日曜は 11:00 – 13:00。入場無料。

場所: Institut für Neue Technische Form (INTeF), Friedensplatz 11, 64283 Darmstadt

ウェブサイトはこちら










# by type_director | 2018-03-25 15:07 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks 第43回は「書の歴史 – メソポタミアからヨーロッパの21世紀まで」

昨年のTypeTalks39で解説していただいた「西洋紋章の基本」に続き、西洋カリグラフィーの第一人者、ミュリエル・ガチーニ先生(MGスクール校長)をお招きして、今回は「書の歴史(メソポタミアから出発して5000年にわたる古代文明をたどり、ヨーロッパの文字の発展について)」をお話いただきます。

詳細とお申し込みは こちら






# by type_director | 2018-03-19 20:50 | お知らせ | Comments(0)
佐藤敬之輔賞の個人部門を受賞、TEDx動画配信

3月1日、本日発表になったものふたつ。


まず、佐藤敬之輔賞の個人部門を受賞いたしました。

受賞者の発表のページはこちら

私の講演に足を運んでくださった方々、本を読んでくださったみなさん、そしていっしょに仕事をしたみなさん、みなさんから私もたくさん教わりました。ありがとうございます。

そして、昨年のTEDxプレゼンテーションで私が話した動画もきょう配信になりました。

15分弱です。こちら

今後も、文字の面白さ奥深さ、そして何よりも身近さを発信していきます。







# by type_director | 2018-03-01 18:37 | お知らせ | Comments(0)
Futura の初期型
フランクフルト歴史博物館が6年間かけて新築され、ロゴも一新していました。
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小文字の r g n m あたり、Futura の初期型の字形が使われていてちょっと新鮮です。ふつう見かける Futura は、落ち着いた一般的な字形ばかりのものが多いわけですが、最初の発想はけっこうトガっていた。


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これは Futura の発売された1927年の活字の清刷りです。真ん中の清刷りの一番下に見える g は、また違うフォルムです。

博物館のドイツ語のサイトでも同じように使われています。こちら

同博物館の 昔のロゴ は Gill Sans の大文字でした。








# by type_director | 2018-02-18 01:01 | Comments(0)
フランクフルトの地下鉄駅に現れた1973年の壁
長男の情報で、フランクフルトの地下鉄 Dom/Römer(ドーム/レーマー)駅に1973年当時そのままの壁が現れたというので行ってみた。
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地上は、このような大聖堂とモダンな建物のコントラストです。

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その下にある地下鉄 Dom/Römer(ドーム/レーマー)駅、いま改装工事中。階段やエスカレーター部分などは新しくなっていた。

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駅のプラットホームはまだ工事中で、資材が置かれている。

壁は、これまでパネルなどで覆っていた部分が改装工事の途中ではがされて、昔のポスターが貼られたままの壁が見える状態になっている。

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このオレンジ色の部分の書体は Cooper Black。
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この黄色のブックフェアのは Helvetica。

刷毛目のように見えるのは、ポスターを貼るときに使う糊の跡に45年分のすすやほこりがついているからだと思う。ポスターを貼るとき、バケツに入った糊に大きめのブラシみたいな刷毛を突っ込んで、その刷毛で壁にたっぷりの糊を付けてからポスターをのせ、さらにポスターの上からも同じ刷毛でこするようにしてしわを伸ばすという作業の様子を何回か見たことがある。
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これは Gill Sans(ギル・サンズ)の極太のウェイトで、Gill Kayo(ギル・ケイオー)と呼ばれたりしたもの。デジタルフォントのいまは Gill Sans Ultra Bold と言っているらしい。
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これはモーターショウで、すべて Helvetica。「13.–23. SEPT. 1973」とあるのが見える。字間の狭さがすごい。「13」のあと、ピリオドとダーシとどっちが先かわからないくらいで、これ以上は無理だろう。


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この植物園 Palmengarten のポスターも、 Helvetica を使って字間をツメツメにしている。この時代、Helvetica がどれだけ人気だったか、そして字間のツメがどれだけ流行っていたかがわかります。
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M と E との間の空間はほとんど「線」だし、それ以外の文字は全部重なっている。

45年の時の流れを感じさせます。








# by type_director | 2018-02-10 22:57 | Comments(0)