エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
修道院の遺跡の文字

2ヶ月ぶりくらいに晴天になった今日の朝、Arnsburg にある12世紀に設立されたシトー修道会の大修道院の遺跡にかみさんと行ってきました。1174年から1802年まで修道院として使われていたそうで、現在は一般に公開されています。

e0175918_01133506.jpg

入り口の回転扉の脇の機械に1人2ユーロ払って中に入るという説明がされていて、先に私が入ってみましたが途中で止まってしまい、一度外に出てもう一回払ってみたらちゃんと入れました。かみさんから聞いたら、私たちが帰る頃に来た二人連れも同じように最初は失敗してから中に入ったそうです。まあ2人で6ユーロ、1人3ユーロでもぜんぜん安いくらい見応えがありました。

e0175918_01161273.jpg

1808年以後は遺跡となっていたが1960年から安全のための補修作業がされていると書いてある。

e0175918_01185956.jpg

ずっと雨続きだったせいか、苔がきれいです。

e0175918_20220712.jpg

建物の歴史を語る展示室の字も、外の看板と同じ人が書いたんでしょう。

e0175918_01400820.jpg

この小さい解説の文章も全部手書きで、小文字の高さは10ミリメートルくらい。このパネルの1644年のケルンで発行された書物が、この Arnsburg 修道院が文章で記された最初の記録だとあります。

e0175918_02061214.jpg

「ANNO DOMINI 1674」とある墓碑銘。三行目に「16 IANVAR」とあるので 1674 年1月16日のことでしょう。1の字が独特です。

e0175918_01200388.jpg
e0175918_01193532.jpg
e0175918_01174003.jpg
e0175918_01160436.jpg

朝早い時間に来て、ゆっくり見ることができました。

天気予報では、明日からまた嵐のような天気になるそうです。
お昼を Butzbach という別の町で食べて午後3時ころに家に戻ってきたら、近所の畑の中の一本道が、このつかの間の晴れ間に散歩する人たちでいっぱいでした。










# by type_director | 2018-01-14 17:13 | Comments(0)
TypeTalks 欧文分科会基礎編、追加募集のお知らせ

人気の講座、TypeTalks 欧文分科会基礎編、追加募集のお知らせです。1月14日まで。

印刷博物館での活版実習や「世界のブックデザイン展」の解説ツアーも含まれるそうです。実際の最高峰の組版を見ながらの解説が聞ける。

詳細とお申し込みは こちら







# by type_director | 2018-01-10 18:14 | お知らせ | Comments(0)
祝 グドルン・ツァップ・フォン・ヘッセさん100歳
とうとうこのおめでたい日がやってきました。
きょう2018年1月2日は、グドルン・ツァップ・フォン・ヘッセさん100歳のお誕生日です。

それを記念して、グドルンさんが今から70年前に本の装丁用に真鍮に彫って自作した書体が Ferdinand Ulrich 氏によってデジタル化されました。
Hesse Antiqua という書体名で、ただいま発売準備中です。(1月3日追記)リリースされました。この記事の下のほうにリンクあり。

こんどの日曜日に私は Ulrich 氏といっしょにグドルンさんのお宅にうかがう予定。

制作の過程が公開されています。





リリースです! 













# by type_director | 2018-01-02 18:21 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks 第42回は「ヨアヒムの漢韓観(かん・かん・かん) ヨーロッパ人の目から見たアジア圏の欧文書体デザイン」
第42回の TypeTalksは、ドイツ出身のデザイナーで、現在は講師として韓国で書体デザインを教えているヨアヒム・ミュラー・ランセイさんが登壇します。

ヨアヒムさんは Shuriken Boy や2011年サッカーの女子ワールドカップで使われた Flood などの欧文書体もつくっていますが、日本語書体デザインでモリサワや ATypI 主催の書体コンテストで受賞を重ねるなど、洋の東西を問わず活躍するデザイナーです。

いま住んでいる韓国ではアン・サン・スー氏の韓国語書体に添える欧文書体デザインも制作するなど、ますます活躍の場を広げるヨアヒムさんに、西洋の文字と東洋の文字の話を日本語でしていただきます。私もドイツから参加します。

いつもどおり、皆さんからの質問も大歓迎です。

2018年1月27日(土)18:00から、東京・青山の青山ブックセンターで。
詳細と申し込みは こちら







# by type_director | 2017-12-30 06:40 | お知らせ | Comments(0)
伝統とモダン
ちょっと冬休みをとってドイツでのんびりしています。ぶらぶらと街を歩いて、自然食品のお店のカフェに入って一休み。

黒板にきれいに書かれたメニューです。
e0175918_21370863.jpg
e0175918_23470442.jpg

たしかにきれいではあるけれど、いまこれだと、ちょっと硬めの感じもします。

こないだ日本で「いま流行のフォントは」という質問をいただいて、見出しでテクスチャーの面白さで見せるならと前置きした上で紹介したのがこれ、Thirsty Rough Script です。だいぶ前から使われているので、とっくに知っているという人も多いはず。それで組んだ本の表紙も発見。
e0175918_00031368.jpg

「Bake」部分です。ファミリーのなかのバラエティが豊富でボソボソ感も3種類から選べるし、影もつけられる。ちなみにその下の「& THE CITY」部分は Trend Rough Sans One に見えます。ラフなテクスチャーでそろえたんでしょうか。

これは、老舗の高級デリカテッセンのお店が始めたケータリングサービスのカタログ。真ん中の、細長いサンセリフ体に見えるのは、正確に言うとサンセリフっぽい手書き風書体 Borden Light 。
e0175918_01403374.jpg
左上の、緑色の丸に書かれている言葉は「伝統とモダンとの出会い」。「伝統」の部分を Snell Roundhand Script、「モダン」の部分を Borden Light で組んでいます。堅苦しくない、ちょっと崩した感じがモダンだということですね。

本屋に立ち寄ったときに、手書きレタリングの本が何種類も出ていることに気がつきました。けっこう売れているらしい。ぱっと見ただけでもこのコーナーで平積みになっていたのは8種類くらいあった。
e0175918_01383268.jpg
ネットで「Hand Lettering」で検索すると、ドイツ語だけでも軽く20冊くらいはこの手のレタリング本が出てきます。しかも著者は(名前から判断して)ほとんどが女性。

気になったので一冊買ってみました。この写真に写っているのが著者のタニヤさんらしい。
e0175918_23064226.jpg
「カリグラフィ」という言葉も出てくるけど、やはりトップに来るキーワードは「Hand Lettering」というところを見ると、ドイツではレタリング流行ってきてますね。

この本の中では「クラシックなアルファベット」と「モダンなアルファベット」の比較の見開きのページがあって、「クラシック」な方は薄いピンクのガイドラインが引いてあってその中にきちんと収まった書体、いっぽう「モダン」はガイドライン無しで並び線も揃えず書いてあって、説明も「パーフェクトでないところが魅力」とあった。

「モダン」という言葉の意味はその時代で変わる。だからモダンなわけですね。








# by type_director | 2017-12-28 15:10 | Comments(0)