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ナンバープレートの文字
車を買い換えて、新しいナンバープレートの登録に行ってきました。

登録の手続きが済み、役所の外側にあるナンバープレートの発行所で。凸型のブロック状の文字や数字を並べて置き、その上にナンバープレート用の金属板を置いて押しつけて出っ張らせる。凸型の文字が並んでいる棚です。
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そのあとで、出っ張った部分を黒くするわけですが、その部分は別の機械に移し、ナンバープレートを熱して色のついたフィルムを圧着させておわり。これが圧着の機械にナンバープレートを通すところ。
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できあがったナンバープレートは暖かいです。
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この文字や数字は書体デザイナーでカリグラファーでもあった Karlgeorg Hoefer のデザイン。たとえば F に横棒を書き足して E にするなどの偽造がしにくいように、同じ形が繰り返し出てこないようなデザインになっています。こちら で全文字が見られます。

「HG」は私の住んでいる Bad Homburg 市の略称。市の略称については、ドイツでは「何の略か」をふざけた勝手な解釈をすることがあります。こないだの Red Dot Awards 審査会のとき、ドイツの役員との世間話で、お金持ちの多い Bad Homburg 市の「HG」は「Hat Geld(お金持ってる)」という意味だ、と言われました。








# by type_director | 2018-10-04 11:55 | Comments(0)
また城下町 Runkel の文字
9月中旬から日本に出張に行っていて、きのう夕方にドイツに戻りました。昨年10月に記事を書いた Runkel という城下町に、また行ってきました。

これはお城の正門。日本は台風のニュースが大きく取り上げられていますが、ドイツは快晴の日曜で、秋の日差しがまぶしかった。
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昨年10月の記事、「Runkel の文字(1)」と「Runkel の文字(2)」は城とその周りの文字でしたが、そのときには歩きまわらなかったほうの建物に面白いサンセリフ体があります。線路脇のこの建物。
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壁に「ALTDEUTSCHE BIER- U. WEINSTUBE」(古のドイツのビールとワイン酒場)と書かれていて、文字はかまぼこ状に盛り上がっています。
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Cが良い味出しているだけでなく、スペーシングにもなかなか苦心している気がします。Sが少し右に傾いているのは、少しでもT−S間を埋めたかったからじゃないか、と考えてしまいます。Sが左に傾くのは倒れそうに見えて違和感があるけど、右に傾くのは気にならないんです。






# by type_director | 2018-09-30 18:39 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(2)
金属活字の購入
ある企画のために、ドイツでまだ活字を鋳込んでいるところに行って活字を購入してきました。
これだけの鋳造機が現役で動いているのは頼もしいです。日本語のかなの活字もあって、職人さんにきいたら「注文があったので鋳込んだ」ということです。ドイツでも需要があるのか。
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鋳造所は建物の4階にあるんですが、途中の階段の踊り場に活版印刷関連の技能試験の合格証つまりディプロマが展示されていて、それを眺めるのも楽しいです。この1枚目の左上の単語、「Gautschbrief(ガウチブリーフ)」というのは活版組版工のマイスター認定試験合格証のこと。
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「ガウチェン」はそれを終了した人が受ける一種のお祝いの儀式みたいなもの。大型のたらいの水の中に投げ込まれます。こんなふうに。
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ちなみに、どちらの合格証も金属活字の部分は Wilhelm Klingspor Gotisch で組まれていて、2枚目の名前の部分などは手書きです。







# by type_director | 2018-09-08 16:20 | 金属活字 | Comments(0)
TypeTalks分科会「欧文組版のABC」第9期 基礎から応用まで
欧文組版の第一人者、嘉瑞工房の高岡昌生さんが開く人気の講座の受講者募集のお知らせです。

紹介の言葉に「自信を持って欧文を扱える考え方を学びます」とあります。これが本から得た「知識」ならしばらく経つと忘れてしまいますが、「考え方」は応用がきくし、ちょっとやそっとでは忘れないのです。

文字の扱い方に自身が持てるようになりたい方、ぜひ。詳細は こちら

# by type_director | 2018-08-21 22:20 | お知らせ | Comments(0)
ドイツで試行錯誤中の、性の区別ない表記方法

英語でたとえば「teacher」は性別問わずどっちも使えるけど、ドイツ語の職業の名前ではたいてい「男なのか、女なのか」で変わる。たとえば、Lehrer (レーラー、男性の教師)、Lehrerin (レーラーリン、女性の教師)。「-in」がつくと女性です。英語でもたまに出てくる「-ess」みたいな感じか。

新聞などで従業員募集の広告を見ると、 たいていは男性形と女性形が並列されます。たとえば「社長」は「Geschäftsführer/in」というふうに書かれて、それは「Geschäftsführer(男性の社長) または Geschäftsführerin(女性の社長)」つまり性別問わずそのポストに就く人材を募集しているという意味です。

複数形の場合、それに -en が加わります。複数いて自然な「同僚」という単語にしましょう。たとえば Kollegin(女性の同僚)が複数になると Kolleginnen (女性の同僚たち)、Kollege (男性の同僚)が複数になると Kollegen(男性の同僚たち)になる。

最近の動きで、それを一つにまとめて表記しようという動きがあります。たとえば、この新聞記事のようにアステリスクを使う方法。

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この場合は「Autoren または Autorinnen」つまり「性を問わず作家たち」です。意外なアステリスクの用法があるもんだ。

性を問わず同僚たち」を表現するときに「Kolleg*innen」とする方法は「Gendersternchen」(ジェンダーのアステリスク)と呼ばれています。

ほかにも、「KollegInnen」と大文字のアイを途中に挟む方法、「Kolleg_innen」と書く方法などがあって、試行錯誤中です。ウェブで検索したら、いろいろ出てきてちょっとした混乱状態です。

書いた人が違うのか、一つの記事なのに項目によって大文字のアイを途中に挟む方法とアステリスクの方法とが混ざって使われていたり、ある学校のホームページで「性を問わず学生の皆さん」を表記したいのに 「SchülerInnen und Schüler」つまり「性を問わず学生と男子学生の皆さん」というふうになったりしてます。

新聞『Die Zeit』紙で組んだ特集では作家たちに意見をきいていますが、「Kolleg*innen」、「KollegInnen」、「Kolleg_innen」いずれの表記方法も評判が良くない。見た目的にダメすぎる、役所で使うような事務的な文章ならともかく著作物には使えないという意見が多いようです。








# by type_director | 2018-08-13 02:48 | Comments(0)