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レトロな文字(3)

久しぶりに出会うレトロな書体の続きです。

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1960年生まれの私は、この書体 Countdown を見るとなぜか J. S. バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」が頭の中で鳴ってしまいます。1975年のアメリカ映画『ローラーボール』でその曲がとても効果的に使われていたからです。

21世紀の未来社会の娯楽として考案された都市対抗型のゲームのようすが描かれたその映画では、ローラースケートを履いた2つのチームがボールを奪って得点を競うわけですが、そのために残酷なこともアリというルールでした。映画の主人公が所属するヒューストン・チームのユニフォームの背番号がこの書体だったんです。

同じ1975年のアメリカ映画『コンドル』のタイトル部分、コンピュータが無味乾燥な機会音をたてながら文書を印字しているシーンを背景に使われていたのは、Computer というそのまんまの書体名。

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# by type_director | 2024-04-28 07:15 | 公共サイン・標識など | Comments(0)
ドイツで試行錯誤中の、性の区別ない表記方法 part 2

2018年に この記事で書いた、性の区別をしない表記方法について新しい動きがあります。

ヘッセン州ではきょう学生のアビトゥーア(一般的大学への入学資格試験)が始まったところですが、試験準備で忙しい学生たちを困惑させるようなニュースがありました。

名詞に女性名詞・男性名詞・中性名詞があるドイツ語で、数年前からそういう性別に左右されないような新しい書き方が試行錯誤的に使われてはじめていました。たとえば、 Kolleginnen (女性の同僚たち)と Kollegen(男性の同僚たち)とを同時に表現したい場合に「Kolleg*innen」、「KollegInnen」、「Kolleg_innen」などの表記がまちまちに使われていたんです。

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今回の決定で、それを禁止として、試験の論文などで使うと表記の間違いとみなされて減点になるということです。

バイエルン州ではすでに4月から公的機関でのそのような表記を禁止にしているということですが、ヘッセン州ではさんざん議論の末に土壇場での決定となりました。


# by type_director | 2024-04-17 19:05 | Comments(0)
かわいいブラックレター
ブラックレターというと、たいていは黒みが強く、荘厳さとか重々しさとかの表現にぴったりなんですが、Alsfeld という町の旧郵便局のロゴがこの郵便局の1928年建造当時のファサードに取り付けられた文字をベースにしているらしく、シンプルで可愛い。
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「Postamt」と書いてある。
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いまはコワーキングスペースやカフェとして使われているらしい。
# by type_director | 2024-04-14 16:20 | 公共サイン・標識など | Comments(0)
レトロな文字の続き
前回の記事で取り上げたレトロな書体 Vivaldi 。一度気になるとそれが目につくようになる、というのはよくあることで、先週行った場所とはまったく違う小さな町 Alsfeld でも何回か見かけた。
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そして、これは同じように1980年前後にカリグラフィっぽさがほしいところでによく使われた Le Griffe です。よく見ると大文字の形がアレンジされている。E には左側に伸びるスワッシュがあった。
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# by type_director | 2024-04-14 13:06 | 公共サイン・標識など | Comments(0)
Bad Mergentheim のレトロな文字
バイエルン州の Bad Mergentheim に小旅行をしてきました。久しぶりにこの書体見たなー、というのが多かった。

まずは、この大文字 Z と D。グドルン・ツァップ・フォン・ヘッセさんの Ariadne です。大文字のみの書体です。小文字は Diotima のイタリック体。この組み合わせ、相性がいいんですよね。
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そして、コンピューターっぽさとサイケデリックな雰囲気を併せ持ったレトロ感のある Amelia
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そして、泊まったホテルでは館内の案内などが Vivaldi だった。この書体も、1970年から80年くらいまでのレコードジャケットなどによく使われていた気がします。
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# by type_director | 2024-04-07 12:22 | 公共サイン・標識など | Comments(0)