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ドイツ北東部巡りの旅で見かけた文字

夏休みをとって、ドイツ各地を旅行してきました。Covid-19 感染者数の少ない地域、おもにドイツ北東部をまわってきました。各地で印象に残った文字を載せます。

Potsdam(ポツダム)です。

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肉屋さんの看板が、凝ってはいないけれどいい味を出しています。


この写真の奥に見える、塔のある場所が目当てで行ったのです。

こんなふうに、城壁を市電がくぐります。

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門の幅が狭いため、複線の軌道をこのように重ね合わせています。鉄道好きの長男の受け売りですが、これをガントレットと呼ぶそうで、これが珍しいのです。

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Stralsund(シュトラールズンド)です。

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道路名の表示版が、わりと太細の抑揚のついたセリフ体です。

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そして Halle(ハレ)の町では…

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道路名の表示版が、太細の抑揚の極端についたドイツ文字 Fette Fraktur です。昔のドイツ文字の、読みにくい文字の代表格 A と G と S が集まってしまいました。

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Gustav-Anlauf-Straße」と書いてあります。


マスク着用の義務だとか店に入れる人数の制限とかはありましたが、これまであたりまえだったこんな町歩きができることが、とても有り難く感じられた休暇でした。






by type_director | 2020-07-26 22:13 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(0)
東京の風景に DIN Next
ドイツの新聞『Frankfurter Allgemeine』オンライン版を読んでいたら、予定通りなら今年7月24日に開催されるはずだった東京オリンピックについての記事がありました。
新たにカウントダウンの始まったパネルのフォント、「365」「COUNTDOWN」などの表示に使われているのは DIN Next Condensed Bold です。

DIN 1451 や他の DIN 系の書体と違って、3、5、C の文字の末端の部分を水平に終わらせず少し斜めにしています。そうすることで文字の内側の空間を広く見せることができ、表情に明るさが出ます。文字の角がわずかだけ丸く面取りしてあって、これだけの大きさで使っても字の角が目に痛くないところも特徴です。



by type_director | 2020-07-26 14:45 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
欧文組版のマナー実例: イタリック体(2)
ローマン体(まっすぐ立った書体)で組んである文章の中にイタリック体が混じることがあります。一般的によく使われるイタリック体の用法を、実際の書籍から拾ってみました。
下の二つは、書籍や定期刊行物のタイトルです。
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欧文組版のマナー実例: イタリック体(2)_e0175918_01462293.jpeg

上の例は Tim Ingold 著『Lines』で、ちょっとコンデンス気味のイタリック体を持つこの書体は Joanna です。下の例は Tor Nørretranders 著『The User Illusion: Cutting Consciousness Down to Size』です。書体は ITC New Baskerville です。

動物や植物の学名(ラテン語)もイタリック体で組みます。動植物は通俗の名称と学名とが違うことが多いので、一般の読者向けの本では、俗名(この場合 Tigermücke)を最初に書いて、その次にカッコの中に学名を入れることが多いです。
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上の例は André Mégroz 著『Silberfischchen, Lilienhähnchen und andere Insekten』です。書体は Frutiger Serif です。





by type_director | 2020-07-15 01:42 | 欧文組版のマナー実例 | Comments(0)
ドイツ語の I と J
コロナウイルスの感染拡大があり、ドイツでは外出規制もされていたことから、3月からずっと旅行らしいことは控えていました。

買い物も、必要最小限の生活必需品をささっと買って帰るだけでした。6月中旬から外出規制も緩くなってしばらく様子を見ていましたが、きのう、 Mannheim(マンハイム)に出かけて数ヶ月ぶりに街やお店をゆっくり時間をかけて見て回ってきました。

このブログ記事も最近ずっと印刷物の写真が続いたので、ここらで外の風景でも。

これは街の中心部にある給水塔の周りの広場と、その広場の反対側に伸びる、ブランドの店舗が並ぶ目抜き通り。
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ここの道路名のシステムが変わっていて、ドイツの他の街のような「鍛冶屋横丁」とか「ゲーテ通り」という名前の付け方とは違って、アルファベットと数字で表しているのです。なので、道路名表示も簡単です。
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そして気になっていたのが、「I(アイ)」と数字のとが並んだときにどんな見え方になるんだろう、ということでした。

順番に歩いていって、「H」まで来ました。
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「H」の次のブロックは、こうなっていました。
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同じブロックの反対側でも、やっぱりそうでした。
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じゃあこれは「I」が飛ばされて「J」になったのかと思ったら、実はこれは「I」なのです。この街の通りの名前のシステムができた18世紀、ドイツ語はブラックレターの時代で、 I と J との区別がなかったので、これでいいのです。これを「J」と発音すると地元の人に笑われるということが書かれた本の一説が Wikipedia の記事で紹介されています。

活字の時代のブラックレターでは実際に I と J との区別がないものもありますし、近世の活字では I と J との区別をつけたものもありますが、差が微妙だったりします。
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これでEFGHIJです。


by type_director | 2020-07-05 12:37 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(2)