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フランクフルトのクリスマス風景
フランクフルトの年の瀬の風景です。文字のあるものを選びました。

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by type_director | 2019-12-24 16:36 | Comments(0)
グドルンさん 

グドルン・ツァップ・フォン・ヘッセさんを慕う多くの日本のかたに、とても残念なお知らせをしなくてはなりません。

今月13日に、グドルンさんが亡くなられました。

その日は、朝から湿った雪の降る暗い灰色の日でした。夕方に電話があって、お孫さんからの涙声の報せでそのことを知りましたが、最初は何のことかまったくわかりませんでした。たった2週間前の11月30日にグドルンさんのお宅にうかがったときは、いつもどおりお元気で、「では年明けに、102歳のお誕生日のお祝いにまた伺いますよ」と握手を交わしてきたばかりだったからで、そのときのようすをお孫さんに伝えました。

最後の訪問のときも、いつも通りにグドルンさんはご自分で入れた紅茶をいそいそとすすめてくだって、私もいつも通りにケーキを2ついただいてきました。10月に東京で開かれた、活字の Diotima とカリグラフィのコラボレーション展のご報告をして、展覧会の様子を写真でご覧いただき、またこれもいつも通りに、半地下のグドルンさんの工房で製本の道具やグドルンさんの装丁による革の表紙の本などをじっくり鑑賞させてもらいました。

ヘルマン・ツァップさんが2015年に亡くなってからも、仕事とは関係なく、この4年間ほぼ隔月ごとにグドルンさんのお話を伺いに行っていました。花を持って行ったり、グドルンさんの書体の使用例を見つけたときはそれを持って行ったり、グドルンさんに喜んでいただけるそうなものを探しては持っていくのが楽しみでもありました。

そういえば、2年前には こんな記事 も書いていました。アメリカのシアトルで撮った写真を届けた話です。このときは私の恩師、高岡重蔵先生もまだご存命でした。

もちろん、アメリカでも日本でも見つけたものは買ってお届けし、持っていけないものは写真に撮って帰り、ご覧いただきました。昨年の3月で雪の中、私の生まれ育った街である新潟で Diotima の使用例を見つけていました。ホテルから買い物に出たついでに、いつも大通りじゃつまらないからちょっと脇道に入ろうという気になって車一台がやっと通れるような道を歩いていたら、目の前に洒落た洋風のアパートが現れ、そのアパートの名前が Diotima で堂々と組まれていたので写真に収めました。ドイツに戻ってすぐ写真をグドルンさんに届けに行ったときは、ことのほか喜んでくださったのを覚えています。


おととい12月20日、グドルンさんのお葬式に参列してきました。この鮮やかな朝焼けの中、ダルムシュタットの墓地に向かいました。

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葬儀の後、ヘルマンさんの眠る墓地にグドルンさんの棺が納められるときには冷たい雨がパラパラと降り出して、埋葬が終わって親類縁者の方々と食事を一緒にした後もずっと降り続けていました。


きのう、年末に備えて食料品を買い足しに、普段行くのとは違う場所のスーパーマーケットに入ったときのことです。

レジの手前にあるワイン売り場の棚を通りかかったとき、いつもの癖でワインの棚に目が行き、ラベルの書体を片端から見始めてわずか数秒、グドルンさんの Smaragd (スマラークト=宝石のエメラルド)が使われたラベルが目に入りました。「DU CARTILLON」そして「2015」の数字がそうです。買って帰り、家のテーブルで眺めています。

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グドルンさんにこのワインお見せしたかったけど、間に合わなかった。ここにきて、私はいろいろと間に合わないことを繰り返している気がします。







by type_director | 2019-12-22 22:33 | Comments(0)
TypeTalks 第50回 「TypeTalks 第50回開催記念  デザイナー、組版者、編集者による和文組版ディスカッション」

2020119日(日)13:00−15:00

場所は東京・青山の青山ブックセンターです。


詳細とお申し込みは こちら


by type_director | 2019-12-16 12:15 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks欧文分科会 中級編第5期募集のお知らせ

嘉瑞工房の高岡昌生さんとディスカッションしながら欧文組版を学ぶ。人気の講座の中級編募集のお知らせです。

欧文分科会の基礎編1~11期を受講された方が対象になります。

詳細とお申し込みは こちら






by type_director | 2019-12-08 18:21 | お知らせ | Comments(0)
文章の佇まい

内容に興味があって、たまたま本屋で注文して買った小説。

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家に帰って開いてみると、本文が Palatino nova でした。ヘルマン・ツァップさんと私とで2005年につくった書体です。

本を開いて1秒かからないうちに、細部を見る前にPalatino nova だとわかったことにもびっくりでした。たぶん、ひとつひとつの文字の形とかではなく、単語や文章の佇まいみたいなものを見ているからだと思います。





by type_director | 2019-12-01 19:23 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)