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カテゴリ:小林章の欧文書体( 21 )
コロナウイルス感染対策と Akko
書体デザイナーをしていると、自分のつくったものに思いがけないところで出会うことがあります。このブログでも、私のつくった書体があちこちで使われているのを見つけては載せています。

今回は、コロナウイルス感染対策に Akko(アッコ)が使われている例が二つ集まりました。

まずこれは、ドイツのスーパーマーケット Penny の入り口にあった、店内でのマスク着用をお願いする掲示。
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このスーパーマーケット全体が Akkoのカスタマイズ版を使ってくれているので、まあこれは、ごく普通の使用例です。この時期だけにしか見られない特別なもの(と願いたい)ということを除けば。

今朝、たまたまテレビのニュース番組を見ていて、ドイツのバイエルン地方で検査が強化されているというリポートで気になったのが、後ろにある大きな掲示。

Akko じゃないか?
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カメラが寄って行きました。やっぱりそうです
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こういうところに使われる書体って、近代的な雰囲気の中にも落ち着きや信頼感を感じさせる必要があります。Akko にはそれが備わっているということなのか。それが確認できた気がします。






by type_director | 2020-08-13 19:04 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
東京の風景に DIN Next
ドイツの新聞『Frankfurter Allgemeine』オンライン版を読んでいたら、予定通りなら今年7月24日に開催されるはずだった東京オリンピックについての記事がありました。
新たにカウントダウンの始まったパネルのフォント、「365」「COUNTDOWN」などの表示に使われているのは DIN Next Condensed Bold です。

DIN 1451 や他の DIN 系の書体と違って、3、5、C の文字の末端の部分を水平に終わらせず少し斜めにしています。そうすることで文字の内側の空間を広く見せることができ、表情に明るさが出ます。文字の角がわずかだけ丸く面取りしてあって、これだけの大きさで使っても字の角が目に痛くないところも特徴です。



by type_director | 2020-07-26 14:45 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
鉄道車輌の DIN いまむかし

ドイツでも少しずつ外出規制が緩和されてきました。

今年3月からの約2ヶ月半は、外出と言ってもマスクは着用のうえで近くの人と1.5m の距離を取って最低限必要な食料品の買い物を短時間でさっと済ませて帰る、と何かに急かされているような行動ばかりでした。

よく晴れたこの週末に長男と一緒に外出しました。1934年製の電気機関車がコブレンツの博物館送りになるのを見届けるためです。これはフランクフルト駅近くの機関庫。日差しはすでに夏になっています。

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移送途中のこの状態をマインツで見送ります。目当ての電気機関車は真ん中に挟まれています。長男の説明によれば、台車に問題があるため単独では走らないとのこと。

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そしてフランクフルト中央駅に向かいます。この別の1943年製の電気機関車の撮影のためです。

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そのとき、偶然ですが DIN Next Rounded の使用例を見つけました。

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ここの「max.12」という表示は、自転車を最大12台まで収容可能な車輌という意味です。ドイツではそういう車輌がけっこうあります。もちろん、自転車で移動する人も同乗して旅をします。ピクトグラムは誰かがこのためにつくったのでしょうが、丸みもDIN Next Rounded に合わせてあって、いっしょになって目に優しい感じです。

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比較のために、これが一昔前の客車にあったこういう DIN 1451 っぽい書体の見え方です。
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DIN Next Rounded は、いまの時代のオフィシャル感を狙って制作しました。






by type_director | 2020-06-01 00:39 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
文章の佇まい

内容に興味があって、たまたま本屋で注文して買った小説。

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家に帰って開いてみると、本文が Palatino nova でした。ヘルマン・ツァップさんと私とで2005年につくった書体です。

本を開いて1秒かからないうちに、細部を見る前にPalatino nova だとわかったことにもびっくりでした。たぶん、ひとつひとつの文字の形とかではなく、単語や文章の佇まいみたいなものを見ているからだと思います。





by type_director | 2019-12-01 19:23 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
Acanthus と DIN Next

きのう朝、フランクフルトのメッセ付近から中心部まで歩いてきました。韓国から来たデザイナーと会って、本屋さんに行ってタイポグラフィやレタリング関係の本をいっしょに物色してから本屋さんの地下のカフェでゆっくりお茶を飲み、一階にあるペーパーバックのコーナーも見ようかといって一回りしたところで、私の書体 FF Acanthus Italicで組まれたタイトルの本が平積みになっているのを発見。即買いしました。

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裏側の紹介文のところは
FF Acanthus Regular でした。
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FF Acanthus の Regular や Open はちょくちょく見るのですが、イタリック体のカバーは今回が初めてです。イタリックは、G のシャープなセリフと y の柔らかさが良いコントラストになっているところがポイントで、この著者の名前を表すのにぴったりです。この書体を選んでくれてありがとう! また、表紙のイラストの炎の柔らかさとも響きあってます。


そのデザイナーが次の目的地のイタリアへ向けて旅立ったところで、今度は私の連れ合いといっしょにフランクフルト郊外のショッピングモールへ。


こんなところで、DIN Next Black が!といって喜んでいました。

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こんなふうに、書体デザイナーはセールで安く買い物ができるより、自分の書体が使われている場面に遭遇することが嬉しいのです。








by type_director | 2019-03-10 15:13 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
Akko をラベルに使ったワイン

以前 この記事 で書いた、ドイツのスーパーマーケット Penny で私の書体 Akko のカスタム版が使われている件の最新情報。

こないだ通りかかったら、Penny ブランドのワインのラベルにいろいろなメッセージという形で使われていました。

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「Dankeschön = ありがとう」はわかりやすい。あとは真ん中が「大好きなご近所さん」。一つの単語を4行に分ける勇気! そして右端が「私たちに(乾杯)!」という意味のメッセージです。

さっそく買って家で味見してみたら、安さの割に美味しい。かなりお得感あります。ドイツにいる人、ドイツに立ち寄る予定のある人、チャンスがあればぜひ試してみてください。





by type_director | 2017-10-06 23:18 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
新潟で見た Akko
新潟の旅の締めくくりは、万代シティにある「Material Cafe」です。
なんでここに入ったかというと、お店の前面がすべて私の書体 Akko(アッコ)で組んであったから。
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今日が二回目です。最初のときはカレーを食べた。私好みの味!
で、きょうはパンケーキに挑戦。

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ふわっと口の中で淡雪のように溶けるよ。またこよう。



by type_director | 2017-04-09 15:40 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
なぞの広告 種明かし編
一つ前の記事「なぞの広告」の正体が明かされました。

マインツの Verlag Hermann Schmidt 社から出版された『Do it, with love – 100 Creative Essentials』のキャンペーンでした。スイスADCの会長 Frank Bodin さんが選んだ、クリエイターの背中を押してくれるような100の言葉が詰まっている本です。

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Verlag Hermann Schmidt 社のサイト では他のページものぞいてみることができます。このサイトの目次も本文も Akko で組まれています。

この『Do it, with love』はスイスではすでに発売されていて、ドイツでは9月28日からの販売だそうです。
by type_director | 2015-08-26 21:37 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
なぞの広告
スイスのチューリヒで、なぞの「広告」が展開されて話題になっています。こちら

リンクの記事の最初の広告、こんな意味になります。
「ベラベラ(意味のないおしゃべり)よりも、あぁ(納得)を。」

こんなのも。
「No creativity, no future.(創造力なくして未来なし。)」

この「広告」を誰が出しているのか、わかりません。「広告」の一番上に小さい字で「創造性の基本 10/100」とか書いてある。それから推察すると、100種類のコピーがあるのかな。

私の書体 Akko (アッコ)の一番太いウェイト Black が使われているので、マインツの出版社の社長さんがメールで教えてくださいました。

これらのメッセージが何を意味するのか、謎解きがされるのは、きょうあたりらしいです。
by type_director | 2015-08-26 06:29 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)
デンバーの本屋さんで
自分のつくった書体、ホテルのそばの本屋さんでちょっと探したらあった。一つ前の記事の ITC Anna もそうですが、アメリカではアールデコっぽい文字をいまでもよく見るんですよ。
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私のつくった ITC Luna (ルナ)です。この本の上のタイトル部分では傾けて使っています。
by type_director | 2015-08-16 09:34 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)