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Butzbach の看板
山を越えた Butzbach という町においしいパン屋があるのを見つけたので、日曜日はよくそのパン屋まで走ります。アウトバーンを使って約20分。

きょう、その帰りに寄り道して通った Hoch-Weisel という小さな町では、あちこちに一昔前の看板がやや色あせた状態で残っていました。
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上から順に、リンゴ酒、リンゴのジュース、そしてスパークリングのリンゴ酒の看板。リンゴの農家が多いのでしょうか。
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この町の家々の門のサイズが他の町では見たことのない大きさや高さで、門の装飾も独特でした。正午すこし前で気温が4度、風も強くて数枚写真を撮っただけで手がかじかんできたので、そこそこに切り上げました。こんどじっくり回ってみたい。
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by type_director | 2018-10-28 12:58 | Comments(0)
フランクフルト・ブックメッセ
きょう、ブックメッセに行ってきました。
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クッキング本では、あいかわらずユルめのスクリプト体が人気。
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会場が広くて、本がとにかくたくさんあって、朝9時から夕方5時までいてもあっという間でした。

今回のテーマの一つがジョージア(国)で、特別に設けられたコーナーにジョージアの本などがたくさん展示してあります。これは豆本の展示。
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そのブースで、 Monotype も協賛して Neue Frutiger World の一部 Neue Frutiger Georgian 書体デザインの展示をしているんです。
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ジョージア文字のデザイナー Akaki Razmadze さんのデザイン。Neue Frutiger ラテンアルファベットを担当したのが私なので、このジョージア文字のディレクションも私ですが、もちろん最初に Akaki さんからジョージア文字の基本的なことを教わりました。その時に書いた記事が これ です。

ジョージア文字にスポットライトを当てた Neue Frutiger World のフライヤーもおいてありました。

会場では「世界の美しい本」展と「ドイツの美しい本」展も開かれていて、おもにそこで片っ端から本を見てきました。なかでとても気に入ったのが、子供向けの本部門で展示されていたこの本。
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『Ich so du so』というタイトルは文字通り訳せば「私はこう、あなたはそう」で、つまり十人十色ということを絵本にしたもの。表紙の真ん中、舌の部分に書かれたサブタイトルが「だれもがみんな超普通」。

「いわゆる『普通』ってなに?」とイラストと文章で子供に問いかける内容です。中を見ると、見開きの左ページに、お絵かきに夢中の女の子が二人のイラスト。金髪で肌の色の白いの女の子が、自分の書いている絵に集中しながらも、隣の女の子に「ねー、肌色貸してー」といって手を出しています。隣の、黒髪で褐色の肌の子も夢中で自分の絵に向かいながら「はーい」と褐色を差し出す、という場面です。

そのイラストの隣のページには、20本くらいの色鉛筆、どれもいろんな種類の「肌色」。その見せ方のうまさに感心してしまいました。

他のページでは、身体つきや得意なことの違いなど、いろんな人がいるね、というのを上から目線でなく子供たちの体験談で語ってもらって、軽めでわかりやすいイラストを添えています。

この話をうちの息子たちにしたら、ドイツの学校で一般的に使う色鉛筆や絵具でもたぶんまだ「肌色(Hautfarbe)」という呼び名が残っているんじゃないか、ということでした。そしてその色は薄いピンクと薄いオレンジの中間くらいです。
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展示コーナーには、本の隣にこんな名刺大くらいのカードがたくさん置いてあり、気になった本の情報を持ち帰ることができるのも親切です。

他にも、2枚目の写真の右にある Duden のブースでは、ジェンダーやモラルについての教本的なものが大々的に展開されていました。Duden って辞書だけじゃないんだ! いろいろ不勉強だったのを少しアップデートできた一日でした。






by type_director | 2018-10-11 19:23 | Comments(0)
ナンバープレートの文字
車を買い換えて、新しいナンバープレートの登録に行ってきました。

登録の手続きが済み、役所の外側にあるナンバープレートの発行所で。凸型のブロック状の文字や数字を並べて置き、その上にナンバープレート用の金属板を置いて押しつけて出っ張らせる。凸型の文字が並んでいる棚です。
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そのあとで、出っ張った部分を黒くするわけですが、その部分は別の機械に移し、ナンバープレートを熱して色のついたフィルムを圧着させておわり。これが圧着の機械にナンバープレートを通すところ。
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できあがったナンバープレートは暖かいです。
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この文字や数字は書体デザイナーでカリグラファーでもあった Karlgeorg Hoefer のデザイン。たとえば F に横棒を書き足して E にするなどの偽造がしにくいように、同じ形が繰り返し出てこないようなデザインになっています。こちら で全文字が見られます。

「HG」は私の住んでいる Bad Homburg 市の略称。市の略称については、ドイツでは「何の略か」をふざけた勝手な解釈をすることがあります。こないだの Red Dot Awards 審査会のとき、ドイツの役員との世間話で、お金持ちの多い Bad Homburg 市の「HG」は「Hat Geld(お金持ってる)」という意味だ、と言われました。








by type_director | 2018-10-04 11:55 | Comments(0)
ドイツで試行錯誤中の、性の区別ない表記方法

英語でたとえば「teacher」は性別問わずどっちも使えるけど、ドイツ語の職業の名前ではたいてい「男なのか、女なのか」で変わる。たとえば、Lehrer (レーラー、男性の教師)、Lehrerin (レーラーリン、女性の教師)。「-in」がつくと女性です。英語でもたまに出てくる「-ess」みたいな感じか。

新聞などで従業員募集の広告を見ると、 たいていは男性形と女性形が並列されます。たとえば「社長」は「Geschäftsführer/in」というふうに書かれて、それは「Geschäftsführer(男性の社長) または Geschäftsführerin(女性の社長)」つまり性別問わずそのポストに就く人材を募集しているという意味です。

複数形の場合、それに -en が加わります。複数いて自然な「同僚」という単語にしましょう。たとえば Kollegin(女性の同僚)が複数になると Kolleginnen (女性の同僚たち)、Kollege (男性の同僚)が複数になると Kollegen(男性の同僚たち)になる。

最近の動きで、それを一つにまとめて表記しようという動きがあります。たとえば、この新聞記事のようにアステリスクを使う方法。

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この場合は「Autoren または Autorinnen」つまり「性を問わず作家たち」です。意外なアステリスクの用法があるもんだ。

性を問わず同僚たち」を表現するときに「Kolleg*innen」とする方法は「Gendersternchen」(ジェンダーのアステリスク)と呼ばれています。

ほかにも、「KollegInnen」と大文字のアイを途中に挟む方法、「Kolleg_innen」と書く方法などがあって、試行錯誤中です。ウェブで検索したら、いろいろ出てきてちょっとした混乱状態です。

書いた人が違うのか、一つの記事なのに項目によって大文字のアイを途中に挟む方法とアステリスクの方法とが混ざって使われていたり、ある学校のホームページで「性を問わず学生の皆さん」を表記したいのに 「SchülerInnen und Schüler」つまり「性を問わず学生と男子学生の皆さん」というふうになったりしてます。

新聞『Die Zeit』紙で組んだ特集では作家たちに意見をきいていますが、「Kolleg*innen」、「KollegInnen」、「Kolleg_innen」いずれの表記方法も評判が良くない。見た目的にダメすぎる、役所で使うような事務的な文章ならともかく著作物には使えないという意見が多いようです。








by type_director | 2018-08-13 02:48 | Comments(0)
通りのリノベーション後も残る文字
私の住んでいる町の中心部の通りが、最近リノベーションされてきれいになりました。前から残っていた古い建物とか、その壁に残っていた文字とかがどうなっているのか、おそるおそる行ってみました。
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結果は、ほぼそのまま残っていて良かった! この手前の建物の少し傾いた木製のドアも、そのまま残っています。
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壁の文字も。
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この数字も良い。
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これは「大工のマイスター」と書いてある。上の絵は鉋か。
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パン屋さん。いまはパン屋さんは跡形もないけど、文字が残っています。
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1912年にリノベーションされたときに書いたと思われる文字です。1が面白い。
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by type_director | 2018-08-06 05:46 | Comments(0)
怒鳴る!トランプ大統領
友人からのしらせで、こんな話題があることを知りました。
トランプ大統領のツイートについての、BBC Japan の記事
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4年前に私の ブログ記事 でも「大文字だけで組んだ言葉は、文章の中でそこだけ大声で怒鳴っているみたいに見えます」と書きました。

日本に出張するたびに、一流企業の英文でのパンフレットなどで会社名、商品名、人名や地名を大文字で組んでいる例を見て違和感を覚えます。企業に招かれての講演でも、この話題は必ず入れて、みっともないから止めた方が良いですよと言います。

こんど、大文字でなにか書くたびに、音読してその部分だけトランプ大統領の声で大声で読んでみると、どんな印象のメッセージになるかがわかっていいかもしれません。




by type_director | 2018-07-26 15:14 | Comments(0)
遊園地のフォント

今週は、ドイツのルール地方の町、Essen (エッセン)に行ってました。

昨年に引き続きデザイン賞 Red Dot Award のコンペティション審査員として招待され、今回が二回目の参加になります。私はタイポグラフィとポスター等の部門の審査を、ブラジルからとドイツのもう一人の審査員とともに担当。

こちらが審査会場入り口。中は非公開なので、写真はここまで。

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世界中から数十名の審査員が集まっていたホテルの目の前の広場には、移動式の遊園地がありました。審査の日は朝8時台から始まり、昼食も会場でケータリングの食事、審査後の夕食会は夜遅くまでかかるのでホテルに到着するのは深夜12時前後です。なので、遊園地が実際に動いているのをあまり見ていない。

これは初日にホテルに到着するときに見た風景。

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審査を終えて最終日、朝7時に遊園地を一回りしてきました。

とうぜん全部閉まっていますが、書体を見るにはちょうどいい。

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遊園地や夏祭りの屋台などでおなじみなのが Cooper Black((クーパー・ブラック)。

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Balloon(バルーン) Extra Bold。

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そしてこの遊園地で使用率が高かったのが Revue(レビュー)です。インスタントレタリング時代の1970年代80年代にものすごく流行ってました。

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そして、この遊園地の会場につながる道路には、こんなふうに3台のトラックが近い距離で互い違いに置いてある。ここと反対側のもうホテル側の出入り口の道路もそうでした。

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ホテルから審査員会場に専用の車で向かうときにこの狭い道をゆっくり蛇行して走るので、トラック邪魔だなーなんて思っていましたが、運転手さんに説明されてわかりました。ここ数年ドイツでもフランスでも起きている、祭りの会場にトラックで突っ込むというテロの対策で、車がスピードを出して進入できないようにしているのだそうです。

お祭りも、手放しでは楽しめないということなのか。ちょっと複雑な気持ちでした。







by type_director | 2018-07-22 11:03 | Comments(0)
Chemnitz で書体デザインについての展覧会
ドイツの東側、チェコとの国境に近い町 Chemnitz(ケムニッツ)に行ってきました。

偶然ですが、 Chemnitz の町の観光案内所で書体デザインについての展覧会のチラシが目に入り、観に行ってきました。地味ながら、基本を踏み外さない見事な展示でした。展覧会のサイトは こちら
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ちなみに、受付の人に、「zee.3.7.1」という展覧会のタイトルの意味は、とたずねたら、「zee = ツェー = C は Chemnitz のこと、371 は Chemnitz の電話の市外局番」だそうです。わかりにくいなー。

こすってはがすだけのレタリング、70年代から90年代始めまでは Letraset とか Mecanorma とかが有名だったと思いますが、 旧東ドイツでも Typoplex という名前のレタリングシートがあった。初めて知った。

赤いのはシルクスクリーンの原版。
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会場では Typoplex を使ってくださいコーナーがあり、私も試してみました。

しっかり圧着させようとしても、字がところどころ欠けてしまう。もともとの品質がこうなのか、古くなって劣化したからかは不明。
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ガイドラインがないので字が曲がらないか不安。スペーシングも隣の字が邪魔でなかなかわかりにくかった。

Stentor という書体のデザイナーが Chemnitz 生まれだということも、この展覧会で初めて知りました。
オリジナルのスケッチと、最終形のデザイン。
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スケッチの形をなぞるのでなく、勢いを活かしながらバランスをとっている。Qu 合字がすばらしい。

















by type_director | 2018-07-08 01:18 | Comments(0)
Braunfels の文字

城のある町 Braunfels に行ってきました。

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城の中はこんなふうです。

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城の外側にも昔の町並みが残っています。

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同じ通りの名前の表示板でも、サンセリフ体とブラックレターとがあります。

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この手のブラックレターの道路の名前、なかには昔風の綴りをしなくなったものもたくさんありますが、ここのはちゃんとしていた。

正しい「長い s」を使っていたりとか、ch 合字を使っていたりとかが、ちゃんとしているかどうかの分かれ目だ、とドイツに来たばかりの時に90歳の熟練の組版工のおじいさんに教わった。

お城につながる通り。「Schloßstraße」(城通り)です。

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by type_director | 2018-06-05 03:46 | Comments(0)
Wiesbaden の文字
晴れて気持ちの良い5月6日朝、ヘッセン州の州都 Wiesbaden (ヴィースバーデン)に行って、ゆっくり町を一回りしてきました。そこで見てきた文字のなかから選りすぐって載せます。
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町の中心部にどんと構えるクアハウス。1905年から1907年にかけて建てられたそうです。金属で取り付けられていた大文字はローマの時代の面影はなく、19世紀末風のバランス。
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ベッカーブルンネンという建物のブラックレターが、なんか建物と合っていてかわいい。これもやっぱり19世紀から20世紀初めのブラックレターです。
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木組みの部分に「1906年建造」とレリーフ状に彫ってある。
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ローマ時代から栄えていた都であるという証に、ここで出土した石碑のレプリカが飾ってある。実物は博物館に保存してあると書いてありました。
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こういう橋も架かっています。古代ローマっぽさの演出ですが、橋に刻まれた文字を読むと建造は1902年と書いてある。
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律儀に、本来「U」で綴るべきところを「V」にしている。
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ローマの時代には「U」の字はまだできていなかったので、その時代を演出したいときの定石の手法です。







by type_director | 2018-05-07 19:44 | Comments(0)