大阪と東京で今年初めに同時開催されていた「Helvetica Forever 展」が2月末に終わりました。
主催者のDNPアートコミュニケーションズさんによれば、来館者は約5000人とのこと。いらしてくれた方、有り難うございます。
ライノタイプ社から貸し出していた原図が、日本からドイツに戻ってきました。何回見てもこの曲線の美しさにはほれぼれします。これを描いていた職人さんはスゴイ。原図を直接会場で見た人、あの迫力わかるでしょう? 会場で見ることができなかった人たちのためにちょこっとお見せします。紙の大きさは40センチ四方くらい。
直線がほとんどないぞ!雲形定規で描いたそうですが、その曲線をつないでいくって大変なことです。
もとの箱に入れてまた倉庫に戻します。
じつは、今回の Helvetica の原図を探しているとき、思わぬ掘り出し物(別の活字書体の修整記録)を見つけました。ヘルベチカ展のおかげで、けっこう楽しんでいます。
去年あたりから、映画『Helvetica』の日本語字幕監修とか書籍『Helvetica Forever』日本語版の監修の小泉さんのお手伝いとかもあって Helvetica にいろいろ関わってきたので、身の回りの Helvetica が気になる。最近の傾向は、けっこう細身のウェイトが大きく使われていること。
これはドイツの駅で。こういうところに使う Helvetica って昔はボールドが当たり前だったと思う。
これはイギリスのビスケット。
これはドイツの銀行でもらった手帳。
まっさらな4月のページを開いたところで、4月中旬まで休暇をいただきます。次回の更新は4月20日ころになります。